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リア充爆発しろ! ~サマー・テロのお知らせ~

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リア充爆発しろ! ~サマー・テロのお知らせ~

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「お疲れ様でした。ずいぶんご活躍だったようですね」
 神社から少し離れた公園の木陰で待ち構えていたのはセフィー・グローリィア(せふぃー・ぐろーりぃあ)だった。今夜のテロ騒ぎを記録に収めホクホク顔で帰ってきた東須歩子に向かって嫣然と微笑む。
 討ち取ったハンター達の規格統一された装備や戦略的な戦術に不審を抱いたセフィーは捕まえたハンター達からテロの物資や情報を支援した東須歩子の存在を知り、集合場所でで戦利品の写真やハンター達の名簿を鞄に詰めて逃亡しようとする彼女を見付けたのだ。もちろん逃がすわけがない。キツーイお仕置きだ。
「……」
 歩子は、すぐさま状況を把握する。戦闘には自信がないので逃れることは不可能だった。
「セフィー・グローリィア、か……」
 彼女は、すぐにその人物に思い当たった。知人なわけは全然ないが、それでも一応新聞部。有名人くらいは頭にインプットされている。
 確か……挑発的で好色で、男も女もイケたはず……。
「……」
 歩子はゆっくりとセフィーに近付く。すぐ傍まで接近しても、セフィーは笑みを浮かべたまま何もしてこない。どこからでもどうとでも出来ると言う余裕だ。そんな彼女に、歩子は身体が密着するほどまでに近付いて、相手の首筋に腕を回した。そのままセフィーの唇に自分の唇を重ね合わせた。
「んっ」
「……ん」
 セフィーも歩子がそうやって懐柔しようとしてくることくらい予想がついていたようで、相手を受け入れ、深く吸い込んできた。
「……ねぇ。取引したいんだけど」
 少し唇を離し、歩子はセフィーの金色の瞳を深く覗き込んだ。濃厚なキスは警戒を解いてくれただろうか……。
「私のこと、好きにしていいわ……ハンター達のリストもあげる。私を……見逃してくれたら……」
「……」
 セフィーは相変わらずの笑みを浮かべたまま何も言わなかった。その代わり、今度は自分から歩子を強く抱きしめもう一度唇を合わせた。
「……」
「……」
 二人は、長い間身体を密着させていた。互い誘い合いながら女の弱いところを弄りあう。
「……悪くないですね。取引に乗ってもいいですよ」
 値踏みは済んだとばかりに、今度はセフィーが少し唇を離して返事をする。
「たまには、こんなタイプの娘を絞りつくすまで楽しむのも悪くないかもしれませんね。どんな表情を見せてくれるのでしょうか」
 セフィーは、歩子を片手で抱きながら制服のボタンをゆっくり外していく。前戯で火照った歩子の肌があらわになって刺激を待つように震えた。 
    〜〜 運営の検閲によりモザイクがかかっています 〜〜
◇モザイク外し機は購買で!(売ってません)
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「……はぁ、はぁ……、もう……ゆるして……」
「ふふ……」
 息遣いを荒くし、ぐったりと横たわったまま動かない歩子を横目で見ながら、セフィーは残酷な笑みを浮かべた。
 剥ぎ取った歩子の制服と下着の上から、予め用意してあった油を降りかける。
 シュッ、とマッチをすって火をつけると、歩子を身体を包んでいた布は全て炎に包まれた。
「……え?」
「やっぱり気が変わりました。取引はナシにしましょう。あんた拘束して引き渡します」
 セフィーは、これまた予め用意してあった長い荒縄を取り出すと、全裸の歩子を縛り始める。
「亀甲縛りって一度やってみたかったんですよ」
「あんっ……」
    〜〜 運営の検閲によりモザイクがかかっています 〜〜
◇モザイク外し機は購買で!(売ってません)
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 隙を見て逞しくそのまま逃亡した歩子の姿は、次の日の新聞の一面を飾った。
 第十三新聞部は、そのスキャンダルで一時だけ話題になったという。



「まあ、ここまでくれば大丈夫か……」
 テロリストたちと別れ一人逃亡した毒島大佐は、用意周到に撤収の準備を整えた。適当な物影に入り地祇のたくらみで15歳になり、奪ったパンツと凶器と自分の服を非物質化してたケースに入れ、ケースを非物質化する。ケースから取り出したワンピースの方に着替えて目にはカラーコンタクトを入れて、祭りの人ごみに紛れて逃れようとする。
 名前は薬師寺広子、どこにでもいる普通の女の子だ。誰にも見破られない。もし怪しむ者がいても友情のフラワシの効果で友好的に乗り切ればいいのだ。
 どぼどぼどぼどぼ。
「……」
 身を翻した大佐、ならぬ薬師寺広子は、不意に頭上から降ってきた大量の墨汁に足を止める。
 どぺったり!
 全身を覆う嫌な感触。予想外すぎて反応が遅れた。全身が巨大な紙で覆われていたのだ。
「ありのままの姿を写す人拓美! 愛があるよね!」
 キリッと言ったのは、ずっと隠れて獲物を探していたマイキー・ウォーリー(まいきー・うぉーりー)であった。彼は薬師寺広子から取れた会心の人拓にご機嫌だった。
 マイキーは、お祭り会場で人拓を取っていたマネキ・ング(まねき・んぐ)と行動を共にしていた仲間だったのだ。
 やがて、お祭り会場からマネキとともにセリス・ファーランド(せりす・ふぁーらんど)たちがやってくる。
「ボクなんてもう10枚もとっちゃたよ!」
 キリッと決めるマイキーにマネキは頷きつつも、まだまだという様子でいう。
「我は、展覧会が開けるくらい必要なのだ。さあ、まだまだ続けよう。逃げてくるテロリストたちがいるはずだ……」
 彼らは、あらかた騒ぎも片付きつつあった森の奥へと入っていく。
「……」
 薬師寺広子は、黙って岐路に着いた。
 上には上がいる。変態道は奥が深い……。