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正体不明の魔術師と同化現象

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正体不明の魔術師と同化現象

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第八章 騒ぎが終わって……


 イルミンスール魔法学校。

 騒ぎから数日後の早朝、癒し終えた撮影者は目覚めた。そのままこの世界を去ると思いきや、迷惑をまき散らす事で有名な悪戯双子が彼に接触して来た。

「平行世界の奴らをこっちに呼べるんだって、凄いな。是非、呼んでくれよ!」
「実は前の騒ぎは避難していて平行世界の自分に会っていないんだ。それに出会った思い出が共闘なんてつまんねぇじゃん?」
 悪戯な笑みを浮かべながら何とかして撮影者に平行世界の人々をこちらに呼び寄せて貰おうとする双子。
「分かった」
 変わらず姿を確認出来ぬ服装の撮影者はしばし双子を見つめた後、何を思ったのか双子の言う通りに平行世界の住人達を呼び寄せるために動き出した。
 双子が悪さをしているというのにエリザベート達が飛んで来ないのには理由があった。

 校長室。

「……手紙についてはぼちぼち考えるかの。どうやら本人から事情を聞いた者がおる故、開示する必要は無いかもしれぬが。それよりこれが以前の上映会で映っておった平行世界のこの学校の大図書室に潜んでおった名も無き旅団の手記か」
「そうですぅ。素材採取中にたまたま発見してこちらに届けてくれたですよ。すぐに分析に回すですよ〜」
 アーデルハイトとエリザベートは魔術師と撮影者についての報告書を確認したつい先程、調薬に誇りを持つ団体である調薬探求会から自分達には用事がないからと届けられた黒表紙の名も無き旅団の手記の相手をしていた。
「これを渡した代わりにと後々、何か要求してこなければよいが」
「……特殊な平行世界は一体何か分からないままですね〜」
 アーデルハイトは手記を貰った事エリザベートは撮影者が出身世界を脱出する切っ掛けとなった事に嫌なものを感じていた。

 ただ、二人共平行世界の住人達が再びこちらに来訪する事となるとは思いもしていなかった。

担当マスターより

▼担当マスター

夜月天音

▼マスターコメント

 参加者の皆様お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
 皆様のおかげでパラミタは救われ、撮影者と正体不明の魔術師は無事に統合する事が出来ました。これにて正体不明の魔術師の一連の騒ぎは解決となります。
 次回シナリオについては、最後にもあるように平行世界の方々と楽しく過ごすものとなります。事件も終わっているので気楽なおまけ的なものになるかと思います。よろしくお願いします。
 最後に長くかかった正体不明の魔術師の事件を無事に解決に導く事が出来たのは、皆様のおかげです。ここまで付き合って頂き、大変ありがとうございました。

 下記からはリアクション内に登場しました報告書になります。

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【正体不明な魔術師と撮影者について】



今回の騒ぎにより撮影者と正体不明の魔術師は無事に統合されたためこれ以下ホムクルンスとする。

■ホムクルンスについて
製作者が名付ける前に出身世界に危機が訪れ脱出したため名前は無いが、自身でロズと名乗っている模様。
本来ホムクルンスに付ける名前はおそらく亡き家族の名前であっただろうはホホムクルンスの推測によるもの。
亡き家族の名を名乗らないのはその存在や名前を必要とする製作者がいないためである(この心情については手紙に記載無し)。
両腕に銀の腕輪をはめ、数多の平行世界に年齢性別様々の製作者と製作者の亡き家族を見て来たという。
製作中、水槽の中から製作者に亡き家族との様々な思い出を眠りながら聞いた模様。

■作製された経緯について
製作者が指揮した魔法実験にて無茶な事をした時に下の兄弟の制止を聞かず、実行し暴走した上に製作者を庇い兄弟は故人となった。製作者はその若い時から老いの時に至るまで後悔や贖罪の思いにより研究しホムクルンスを生み出したという。

今回、明らかとなったホムクルンスについての報告は以上である。

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