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【空京万博】取り戻せ! アムリアナの花嫁衣装!

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【空京万博】取り戻せ! アムリアナの花嫁衣装!
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 第2章 赤い宇宙刑事とバリツ使いお嬢様

■□■1■□■ 俺たちがコンパニオンだ!

金元 ななな(かねもと・ななな)
イングリット・ネルソン(いんぐりっと・ねるそん)のチームはというと。

「なななが『赤い彗星』だと言うのなら、俺は『深紅の稲妻』だ!」
朝霧 垂(あさぎり・しづり)が、悪乗りして言う。
「なななの電波が危険な場所に誘導してるとしてもさ、
イベントはいろいろあった方が楽しくね?
それに、危険な場所にこそ、花嫁衣裳はあるかもしれないしな!」
「そうだよ! なななはアムリアナブライダルの電波を受信できるんだよ!」
垂に、なななが、笑顔でうなずく。

「それにしても、過去に女王様がシャンバラと結婚した時に来た衣装か。
……確かに伝統というか、過去の物を大切にするのは良い事だけどさ、
アイシャはこれからの女王なんだから、
その花嫁衣装も新しい物を用意しても良いんじゃないかなぁ、と思うんだ」
「とおっしゃいますと?」
イングリットに、垂は続ける。
「旧花嫁衣装と、新花嫁衣装の二つのバージョンでお客さんを迎えたら、
受けも良くなりそうじゃないかな?」
「ビビビッ! お色直しは宇宙意思だよ!」
なななが、新たな電波を受信して言う。

「はぁい、金元様が赤い衣装なら、ワタシ達はこの衣装で参りましょう!
丁度3人いることですし!」
ジーナ・フロイライン(じいな・ふろいらいん)は、
林田 樹(はやしだ・いつき)
新谷 衛(しんたに・まもる)にも、
おそろいの黒いコンパニオン衣装を着せた。
「黒地に紫のワンポイントって……これは……」
「あったく、黒い何とやらかよ。
じなぽんの衣装への執着っぷりは、留まるところをしらねぇなぁ」
樹と衛がぼやく。
「まさしく宇宙……」
「ちょ、アンテナ娘!?」
「……刑事だね!」
なななのコメントに、樹がずっこける。

「なぁに言ってやがるんですか樹様! バカッパ!
ワタシはですね、『たった一人のコンパニオンに』どうこうされたくはないのでぇす!
ワタシ達の方が出来ることを証明するんですっ!」
そう言うジーナだが、
樹の懐から、林田 コタロー(はやしだ・こたろう)が飛び出して、ジーナの頭に乗る。
「ってああっ!
……こたちゃん、ワタシを踏み台にしましたねっ!」
「ねーたんもじにゃもまもたんもまじめにやうれす!!」
カエルのゆる族が、お説教を始める。

「こた、まじめにおたからしゃんさがすれすよ。
あと、『こたのもびゃーるぱしょこん』つかっれ、
いしぇきの、まっぴんぐすうんれすよ。

ちょにかく、まいごはめーよなんれすおね。
らったら、こた、まいごにならないよーにするれすよ。

れすから、じにゃ、まもたん、
まいめ(真面目)に、にゃにゃにゃ(ななな)しゃんのごえーしてくらさい!

まっちゃく、にんみゅわすれうなんれ、
ぐんじんしゃんにあうまじるこーろー(軍人さんにあるまじき行動)れすね!!」

「ううっ、ごめんなさいです。真面目にやりますです」
ジーナは反省し、ちゃんと護衛することにした。

「まあ、アレだ、『俺たちがコンパニオンだ!』でいいんじゃね?」
「それは別のシリーズだろ?」
垂に、衛が言う。

「どういうことだ、皆、アンテナ娘の電波に汚染されて……」
樹が頭を抱える。

「ほくとしゃんから、まっぷのてんそうが、きたれす!」
コタローは、清泉 北都(いずみ・ほくと)たちと、
マップの共有を行った。
「伊達にテクノクラートやってんじゃねぇのな、コタの助は」
衛が感心したように言う。
「まもたん、こた、おにゃのこれす!
こたの助じゃないれす!」
「はいはい」
コタローの抗議は衛は聞いていない。

「じゃあ、コタロー。マッピングは任せる。
5分ごとに私の銃型HCにも、マップデータを更新した物を送ってくれ」
「りょーかいれす!」
樹が、調子を取り戻して、真面目に指示を出す。
しかし、依然としてコンパニオン姿なのだった。