シャンバラ教導団

リアクション

・D２地点西占有フラッグ付近

「だれも来はりませんな。救世主はん」
　と、八重咲　桃花（やえざき・とうか）が侍らした【救世主】の頭を撫でて言う。
「そりゃまぁ……東チームがこっちに来るのはもう少しかかるんじゃないかな……」
　加速でも使わない限りはと、加岳里　志成（かがくり・しせい）が言う。
「でもなんか、待ち惚け食らっているみたいですわ……」
「ですわね……少し暇ですわ」
　セルフィーナ・クロスフィールド（せるふぃーな・くろすふぃーるど）の言葉に、左文字　小夜（さもんじ・さよ）が頷く。
「う〜ん……折角タービュランスで雪玉吹き飛ばして、フラッグをかっこ良く防御するはずだったんですが」
「でもそれってフラッグまで吹き飛ばしてしまわない？」
「あ……」
　アニマ・ヴァイスハイト（あにま・う゛ぁいすはいと）の作戦に神崎　輝（かんざき・ひかる）がツッコミを入れる。
「ま、まあみんな様。ここは敵が来る前に雪玉よけを一杯作っておきましょう。安全第一です」
　双葉　みもり（ふたば・みもり）が提案する。
「そうですわね。私も今のうちに、志成様に《パワーブレス》の祝福を」
　と小夜も戦闘準備をする。
「そないなら、雪玉もたんと作らんとな。頼んます、大樹はん」
　桃花が篁　大樹に振る。
「え？　俺！？」
　勿論と、その場の全員が頷いた。かくして、この場の雪玉は彼が全部作ることとなった。