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【ざんすか内乱】だいこんらんのだいこうや【第2話/全3話】

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【ざんすか内乱】だいこんらんのだいこうや【第2話/全3話】
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リアクション

■□■3■□■「メタ発言は空耳です」

 そこにさらに、
 ガートルード・ハーレック(がーとるーど・はーれっく)
 パートナーの機晶姫シルヴェスター・ウィッカー(しるう゛ぇすたー・うぃっかー)
 同じくパートナーの合成獣っぽいドラゴニュートネヴィル・ブレイロック(ねう゛ぃる・ぶれいろっく)
 同じくパートナーの剣の花嫁シモーヌ・ウォルドロップ(しもーぬ・うぉるどろっぷ)が現れた。
 「ざんすかの無法者ぶりは尊敬に値します。
  シャンバラ大荒野を倒し軍門に下せば、
  地祇界の天下統一と同時にパラ実の中原支配にもなります。
  ざんすかには全種族の頂点に立つシャンバラ女王になってもらいましょう。
  不人気なクイーン・ヴァンガードは
  ざんすかヴァンガードに改名しましょう」
 ガートルードは、面白おかしく煽り立てる。
 「環境に優しい、ざんすかは荒野を緑の森に変えます。
  戦闘力も神ドージェ並み、アーデルハイトも星に変えます。
  見た目も、むさ苦しくありません。
  言葉使いも丁寧、おフランス訛で語尾が、『ざんす』。
  いまならじゃたもついてきます。
  地祇だからミルザムやティセラと違い、年を食って劣化しません。
  10年後にはミルザムはむごい露出狂の年増ですが、ざんすかは若いままです」
 「キャラクエで称号を取って【E級四天王】になれば、
  子分が使えるんだよー。
  『シナリオガイドに四天王について書いてないから』っていう理由で、
  今回、シナリオでの使用が却下されたらしいんだけど、
  子分がいればヴァンガード隊の隊長に即昇格だよ!
  ざんすかヴァンガードなら、規律もゆるゆる、ざんすかにセクハラし放題。
  まあ、星になるけど。
  じゃたもついてくるし」
  日本の普通の女子高生のようなシモーヌも、適当すぎる宣伝をする。
 「メタ発言は空耳です」
 ガートルードは言う。
 「わしゃー、ヤクザじゃけん、
  タマ取るんはわしの仕事じゃー!」
 高身長9頭身の完全女性型機晶姫だが、
 中身は広島弁で喋る陽気で派手好きな男性人格のシルヴェスターが、
 しゃんばらだいこうやに突撃する。
 「シャンバラ大荒野の地祇を倒した奴が、
  シャンバラ大荒野の支配者!
  ざんすかヴァンガードウィッカー隊隊長のわしが功績をあげるチャンスじゃ!」
 「ぬおう、
  めちゃくちゃな理論なのだよ!」
 しゃんばらだいこうやが、杖でシルヴェスターの攻撃を防ぐ。
 「じゃた、餅をやるから、一緒に戦おうぜ」
 ブルドッグに似ているネヴィルは、チョコをやった時、じゃたに噛みつかれていたのだが、
 懲りずに餅を渡して誘う。
 「もぐもぐ、争いはよくないじゃた」
 餅を食べながら、じゃたは言う。
 そんな中、シャンバラ大荒野の地祇のエリヌース・ティーシポネー(えりぬーす・てぃーしぽねー)は、
 しゃんばらだいこうやに取り入る。
 「お初にお目にかかります。しゃんばらだいこうや様。
  あたしはエリヌース・ティーシポネー。
  シャンバラ大荒野に属する土地の地祇でございます。
  なので、あたしはしゃんばらだいこうや様のお味方です。
  えっ、態度がデカイ!? も、申し訳ありません!
  ……実は……あたし今、
  別次元の存在に愛想尽かされそうで……
  ここで目立たないと最悪、「いらない子」扱いされてしまうよ!
  あたしが目立たないと、
  別次元の存在に同じシャンバラ大荒野の地祇であるあたしの二人の姉妹を公式に誕生させないって!
  後生です! お願いですから子分にしてください、しゃんばらだいこうや様!」
 「そんなことより助けるのだよ!」
 地面にひざまずいて泣くエリヌースに、しゃんばらだいこうやは言う。
 魔道書のアンドラス・アルス・ゴエティア(あんどらす・あるすごえてぃあ)は、争いを見て邪悪な笑いを浮かべる。
 「ククク……いいなぁ、あの、きまくとかいう娘……。
  何のためらいもなく、周囲を血に染める残虐な行為……実に私の好みだ!
  フフフ……ならば、私はあの娘を支援しようか……私は害悪を振り撒く者の支援者。
  この戦争を増長させてやろう……ククク」
 「不和の侯爵」であるアンドラスは、きまくを魔法でサポートする。
 「ギャーハハハハハハハハハハ!
  どいつもこいつも切り刻んでやんよ!」
 狂乱したきまくは敵味方関係無しに刃物を振り回す。
 機晶姫のスカサハ・オイフェウス(すかさは・おいふぇうす)は、
 ひらにぃに近づいて言う。
 「スカサハ、ドリル好きなお方がいらっしゃると聞いて、飛んできたのであります!
  あなたがドリル好きのひらにぃ様でありますか?
  スカサハもドリルが大好きであります!
  ドリル好きな方に悪い人はいないのであります!
  スカサハはひらにぃ様にお味方するのでありますよ!
  ……あ、あれ? なぜドリルが装備出来ないのでありますか!
  ……そ、そんな!?
  スカサハ、ひらにぃ様のためにドリルで戦えないのでありますか!
  ……無念であります。
  ……せめて、せめてこのドリルをお納めくださいであります」
 大ショックで戦闘用ドリルと工事用ドリルを差し出すスカサハに、ひらにぃは言う。
 「オマエ、スキ」
 「おお!
  スカサハ、ひらにぃ様が大好きであります!
  マルコシアス!
  ゴモリー!
  モレク!
  ノラ!
  行くであります!」
 喜んだスカサハは、ビーストマスターとして、
 大型騎狼にまたがり、狼とパラミタ猪とスライムを連れて戦働きしようと突撃する。
 鬼崎 朔(きざき・さく)は、パートナー達の行動にツッコミを入れる。
 「え、エリヌース?
  別次元の存在ってなんだ!
  何のことだ!?
  それって所謂メタ発言ってやつだぞ!?
  アンドラス!
  お前もお前で何、この戦争を増長させようと……!
  お前のそういうところが大嫌いなんだよ!
  そして、なぜここにいるんだ! スカサハ!!
  前回、参加してなかったでしょう! 一体どこから聞きつけた!」
 エリヌース、アンドラスが手をあげる。
 「お前らか〜〜〜!
  しかし……これはざんすかを抹殺するチャンス?
  ならば自分も微力ながら手伝うか。
  ……見てろよ、ざんすか。
  よくも自分の恋人に横恋慕などを……!」
 朔は、フェルブレイドの暗黒モード全開でざんすかに迫る。
 「朔の恋人にざんすかが横恋慕している」という嘘を信じているのである。
 「……今度こそ、ツブして凍らせてナラカ送りにしてやる……!」
 復讐者である朔のアルティマ・トゥーレがうなる。
 「だから、その嘘の発生源は、
  ユーのパートナーのエリヌースとアンドラスの二人ざんす!」
 「あぶない、ざんすかたーん!
  ざんすかたんの敵は俺の敵だぁー!」
 もみくちゃにされてボロボロになりつつも、
 ウィルネストがけなげにざんすかをかばって凍っていく。
 「ウィル、さっきからずっと思ってたけど、
  なんで10歳の姿のままで元にもどらないざんすか?」
 「え、だって、ちぎのたくらみの効果時間がわからないから……」
 「本人が元に戻りたいと思って解除したら元に戻れるざんす!」
 「え……!?」
 別の意味でも凍りつくウィルネストであった。
 「『マスターシナリオ講座 第8回 種族関連について』が、
  アクション投稿前には掲載されていなかったのじゃよー」
 パラミタ内海が言う。
 「メタ発言は空耳です」
 ガートルードが言う。
 「これはこうやって使うにゃー」
 退屈になってきたので、イングリットは、貢物の喪悲漢を、
 ひらにぃの頭に乗せて遊び、大笑いする。
 「オマエ、コロス」
 それにブチ切れたひらにぃが、周囲の者達をぶっ飛ばす。
 「にゃあああああああああああ!? またお星様になるけど気にしないにゃー!!」
  イングリットはお星様になった。
 「私も気にしないよー。
  だって、私、『るる2号』だもん」
 葵はお星様になった。
 「な、まだロボとドリルの話が!」
 エヴァルトはお星様になった。
 「きゃあああああ、ボクが発射されちゃったー!?」
 ロートラウトはお星様になった。
 「ひらにぃは『殺せ! 殺せ! 殺せ!』といっているのであるな」
 大佐はお星様になった。
 「僕の残機は全部で25機で、今回の出番は終了だよー!」
 クタアトはお星様になった。
 「どりどりどりどり〜☆」
 九十九は螺旋を描きながら飛んでお星様になった。
 「ぶるぁぁぁぁ!!」
 キングドリルも螺旋を描きながらお星様になった。
 「きゃああああまだオイルが手に入ってないですぅ!」
 伽羅はお星様になった。
 「義姉者ー!」
 うんちょうタンはお星様になった。
 「むむう、ひらにぃ殿にドリルをお渡しする機会を逃しましたな」
 皇甫嵩はお星様になった。
 「古代中国顔でお星様ですって!?」
 劉協はお星様になった。
 「ぬぉわははははははは!」
 野武は自爆装置を起動しつつお星様になった。
 「ああ、まだ、ひらにぃさんのカウンセリングをしていないでありますのに」
 金烏はお星様になった。
 「結局星になるのなら、月まで届くとうれしいですな」
 シラノはお星様になった。
 「ロボットじゃないですよ、お星様ですよ」
 十八号はお星様になった。
 「ひらにぃちゃんの過激な愛を感じるうー!」
 明はお星様になった。
 「はわわ、お空が青いのですぅ」
 伊織はお星様になった。
 「お星様になったお嬢様もかわいいですね」
 ベディヴィエールはお星様になった。
 「ざんすかたん、大好きだごはあっ」
 ざんすかをかばったウィルネストはお星様になった。
 「いっそパラミタ内海パラミタにすれば解決じゃよー!」
 パラミタ内海はお星様になった。
 「おおっ! 空から縞パンが降ってきたのでござる!」
 鮪の奪ったワレンティヌスのパンツをキャッチしたナーシュはお星様になった。
 「ところでたしがんたんは出ないんですか?」
 薔薇学生、茜はお星様になった。
 「これは、宇宙にも鉄道を作れというひらにぃさんの意志に違いない。
  ヒラニプラ鉄道へようこそ」
 契約の泉前はお星様になった。
 「うちが光ってる丸いやつになってもたわー!」
 バシュモはお星様になった。
 「シナリオガイドに「四天王使える」ってはっきり書いてないと、
  基本的に使えないみたい!
  注意してねー!」
 シモーヌはお星様になった。
 「メタ発言は空耳です」
 ガートルードはお星様になった。
 「ざんすかヴァンガードは宇宙を支配するんじゃー!」
 シルヴェスターはお星様になった。
 「俺はブルドック座の竜騎士!」
 ネヴィルはお星様になった。
 「にはは! これでお星様になれば目立てる!」
 エリヌースはお星様になった。
 「ぶっ飛ばされる私をガン無視とは……きまく……見所あるな……」
 アンドラスはお星様になった。
 「ざんすかめ! 次こそは必ずツブしてナラカ送りにしてやる!」
 朔はお星様になった。

 「ちゃんと全員回収して治療しないと……。
  今、自分にできることをしなきゃと思うんだ」
 「無理じゃねえのか今回……」
 ケイラとケロ右衛門は顔を見合わせる。

 「オマエ、スキ」
 「ひらにぃ様!」
 スカサハはけなげだったので、ひらにぃに気に入られ、特別扱いされるのであった。

 「ギャーハハハハハ!」
 きまくはいまだ狂乱していた。
 しゃんばらだいこうやとざんすかとつぁんだは全員ボロボロであった。
 じゃたは餅を食べながら無傷であった。