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【おとこのこうちょう!】しずかがかんがん! 後編

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■□■3■□■ イルミンスールでの謀略

一方そのころ、空京では。

現在のジャジラッド・ボゴル(じゃじらっど・ぼごる)が、
未来・御神楽環菜(みかぐら・かんな)にエリザベートが過去に行くよう協力してもらおうとしていた。
「今や月面の土地、ブラックホールまで投資の対象だぜ。
ならば過去に投資してみるのも一興じゃねえか?」
「私がそのリスクを取る価値があればだけれどね」
大人としての貫録を身に着けた環菜は、
ラズィーヤとはまた違った雰囲気の美女になっていた。
「そういうところは相変わらずだな」
現在・ジャジラッドは、さらに、エリザベートを過去に送れば、
その隙にアーデルハイトと契約ができるのではないか、とも言う。
「あの、ちょっと抜けているアーデルハイトとなら契約は楽だろうなあ」
「あなたが勝手に動くのは別に止めないわ」
環菜は、冷たい視線で現在・ジャジラッドを見据えた。

★☆★

一方そのころ、イルミンスールでは。

現在のブルタ・バルチャ(ぶるた・ばるちゃ)が、
ナイスバディのエリザベートに言う。
「過去のエリザベートちゃんは
その貧乳をカンナ校長に馬鹿にされて屈辱的な日々を送っているんだ」
「貧乳? 子どもだったんだから当然ですぅ!
カンナは昔から大人気なかったですぅ!」
エリザベートは、腕組みをして、怒りをあらわにする。
ゆったりとしたドレスであるはずなのだが、
エリザベートの豊満な胸や、くびれた腰ははっきりと確認できた。
「アーデルハイト様、
可愛い子には旅をさせろと言うではありませんか?」
「ふむ、エリザベートを過去に送ってまた修行させるのか……」
アーデルハイトは考え込む。
年を取らないアーデルハイトは、相変わらず露出度の高い服を着ていたが、
この世界では現在とは逆で、エリザベートの妹のようであった。
「ボクもエリザベートちゃんの助手だからね、
転送魔法で過去の世界に送ることは可能だよ。
エリザベートちゃんは地球人だから、時空の行き来ができるはずだしね」
未来・ブルタは言う。
「過去の世界に行って、カンナに一泡吹かせるのも面白いかもしれないですぅ!」
エリザベートは、二人のブルタの提案に乗り気であった。