リアクション
■□■５■□■ ぺったんこの波羅磯（ぱらいそ）、湖底都市るる家浮上
未来・音井 博季（おとい・ひろき）は、
ソーセージを食べたエリザベートが
姫宮 和希（ひめみや・かずき）やつぁんだ同様、
性転換したらどうしようと思っていた。
「……いやその……。
カンガンガニを召し上がったエリザベート師がどうなるのか
とても怖いのは山々なんですが……。
世界のため世界のため……」
「何ブツブツ言ってるですぅ。
わたしは世界樹イルミンスールと融合してるから、
そんなことにはならないですぅ！」
「そ、そうですよね……」
（……あー。
世界のためにエリザベート師がお嫁に行けなくなったら
僕がもらって差し上げよう……。
それくらいの覚悟でいないと！）
未来・博季は、そんなことを考えつつソーセージを食べるエリザベートを見守る。
しかし。
未来・立川 るる（たちかわ・るる）がお星様になったせいで、
星辰が正しい位置に揃ってしまい、
ぺったんこの波羅磯（ぱらいそ）、湖底都市るる家が浮上してしまったのであった。
それと同時に、ソーセージを食べ終わったエリザベートは、
なぜかるる家浮上を理由に性転換してしまう。
「どうしてこうなるんですかあああああああ！？」
ナイスバディだったエリザベートは、
長身で筋肉質の男性の身体になってしまった。
かくして、
世界樹イルミンスールは元に戻ったが、今度はエリザベートを女に戻さねばならなくなった。
「「エリザベートちゃん……うーん」」
二人の神代 明日香（かみしろ・あすか）は卒倒する。
「エ、エリザベート師……僕と結婚……」
未来・博季も、混乱していた。
「この状態じゃ過去のカンナの前に行くなんてできっこないですぅ！」
エリザベートは、
現在・ジャジラッド・ボゴル（じゃじらっど・ぼごる）と、二人のブルタ・バルチャ（ぶるた・ばるちゃ）に言う。
「ボ、ボクのエリザベートちゃんが……」
「この怒りを誰かにぶつけないとおさまらないですぅ！！」
「うわあああああ、なんでー！？」
未来・ブルタは、エリザベートの八つ当たりにあい、魔法でぶっ飛ばされた。
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