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リアクション
「変身♪ 魔法少女アイドル マジカル☆カナ、参上!
おっぱいに貴賎はないのです!
大きいのも小さいのも、皆愛しきおっぱい!
それが分からない悪い子はお仕置きです♪」
ショッピングモールでは、遠野 歌菜(とおの・かな)が月崎 羽純(つきざき・はすみ)とのデート中にちっぱい教の同志達に囲まれていた。
「おお、魔法少女だー!」
「魔法少女はちっぱいに限るぜー!」
「……もしかして、俺って総スルー? しかも、歌菜が何だか張り切って魔法少女に変身して自分で撃退してるし。アイドルがおっぱいとか大声で叫んでいいのか? ……ハァ……、まぁ、歌菜だから仕方ないか」
羽純の拳に【則天去私】の輝きが宿るが、同志達は彼を華麗にスルーして、マジカル☆カナに変身した歌菜の元へ殺到していた。
戦闘モードの歌菜が二槍の飛竜の槍を巧みに操り、アクロバティックな動きを見せるたびに同志達から声援が上がる。
その不動のちっぱいを間近で見ようと同志達が肉薄し、歌菜はそのたびに飛竜の槍で薙ぎ払ってゆく。しかし、同志達の萌えパワーは凄まじく、まるで時代劇の倒された後画面の外に出て、また復活する雑魚のように繰り返し襲ってくるからキリがない。
最初は善戦していた歌菜もスタミナ切れが顕著に現れて始め、遂には同志の至近距離への侵入を許してしまう。
「汗ばんでちっぱいに張り付く魔法少女のコスチューム萌え!」
「同志に続け! ブログにアップする写真を撮りまくるんだ!」
「そこまでだ! ……人のものに手を出すとはいい度胸だ。全員、我が光に跪け!」
羽純の【則天去私】が歌菜に迫る同志を始め、その場にいたちっぱい教の同志達を片っ端から倒していった。
「はぁはぁ、羽純くんありがと」
「二槍流を過信しすぎだ。ああいう輩は一度や二度倒しただけじゃ懲りないからな」
肩で息をする歌菜に、羽純は冷たい飲み物を買ってきて渡した。
「はぁはぁ、今後はそうするよ……ふぅ。あの、さ……羽純くんもやっぱり大きい方が好き、なのかな? ……その、胸とか」
「大きいも小さいも関係ない。俺の好みは歌菜だからな」
「!? うん、ありがと♪」
「ん? 礼を言われるようなことを言ったか? 俺は歌菜が好きなんだから当たり前だろう?」
「ううん、羽純くんらしいなって思っただけ。私も羽純くん大好きだよ♪」
恥ずかしがりそうな質問にも照れずにきっぱり応える羽純。
歌菜の方が却って照れてしまう。
それでもその応えに満面の笑みを浮かべると、羽純の肩に顔を預けた。
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