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雪原の戦い……雪合戦大会開催!

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雪原の戦い……雪合戦大会開催!

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終章 結果発表


「はぁはぁ……」
みんな混ざっての雪合戦を終えた参加者はヘトヘトになりながらも再び雪原に集まっていた。
「今度こそ、結果発表だ」
海がそう告げると雅羅はポケットからメモ用紙を取り出した。
「じゃあ発表は私から……第1回戦の結果は……」
会場に緊張が走ったのか、みんなは静まり返ってた。
「コホンッ……勝者は杜守柚チームよ!」
雅羅がそう告げると柚はとてもうれしそうな顔をして三月と海にお礼を言っていた。
「三月ちゃん……! 海くん! 勝てたよ、ありがとう……」
そんな柚の姿を見て、三月は柚の頭を撫でていた。
「柚のおかげだよー! ねぇ、海!」
「あぁ、ありがとな柚」
そう海から言われると柚は三月の陰に隠れてしまった。
「じゃあ、続けて2回戦の発表をするわね」
会場が再び静寂に包まれた。
「2回戦の勝者は……セレン、セレアナのチームよ!」
発表されるとフリンガーとファウストはとても悔しそうな顔をしていた。
「いい勝負だったわ。今回は私達の勝ちだったけど、次はわからないわ」
そう言いながらフリンガーとファウストに手を差し出すセレンとセレアナがいた。
「……そうですね、次は負けません」
「あぁ、次こそは我らが勝つ。勝ち逃げなど許さん」
「挑戦ならいつでも受けるわよ」
4人は再戦を近い固い握手を交わした。
「じゃあ、総合優勝を発表するわね」
雅羅が宣言すると柚とセレンは神妙な顔つきになった。
「ドキドキしますね……」
「さぁ、どうなるのかしら……」
雅羅が大きく息を吸うと高らかに優勝者たちの名を読み上げた。
「総合優勝は、杜守柚、杜守三月、そして高円寺海よ!」
そう宣言されると柚は誰にも見えないように小さくガッツポーズをしていた。
「柚、やったね!」
「よかったな、柚」
「はいっ! ありがとですっ!」
「ほら、こういう時は……胴上げよ! 海、手伝いなさい!」
「あっ、あぁ」
「えっ、二人ともいいですよ……ってうひゃぁ!」
「大丈夫大丈夫! 下は雪だから落ちてもいたくないよ!」
「三月ちゃん、そういう問題じゃないですー!」
3人は大はしゃぎの様子である。
一方、
「負けちゃったわねー」
「どうしてかしら?」
「そりゃ向こうの方が強かったから……あっ」
「セレン、貴女なにか心当たりがあるのね」
「式神相手に使い過ぎたかも、雪玉……」
「帰ったら反省会ね」
準優勝のセレンとセレアナは冷静に分析をし、反省会を開いていた。
「そうだ、雅羅。優勝賞品ってなんだ?」
唐突に海が訪ねた。
「……今日という思い出と、これよ」
そういうと雅羅は雪でできたウサギを差し出した。
「雅羅、用意するの忘れたんじゃ……」
「ちっ、違うわよ! 今日ここに来る途中落としたのよ!」
「そうか……」
「今日は一日平和だと思ったのに……」
すると柚は笑顔で
「雅羅さんの言うとおりですよ。今日という思い出が一番の賞品です」
その光景を見ていたみんなは柚の言葉にうなずいていた。
「せっかくだし、一曲歌うわ。ロレンツォ、よろしくね」
「いいネ! 最後らしく歌で終わるアルネ!」
こうして雪合戦大会は華々しく幕を閉じた。
会場にいた参加者は全員最後まで笑顔でいたのであった。

担当マスターより

▼担当マスター

いるか旅行記

▼マスターコメント

どうも、こんにちは! いるか旅行記です。
参加者のみなさん、今回は雪合戦に参加してくれて、ありがとうございました!
雪合戦は自分が子供のころよくやった遊びなのでせっかくだし、この世界の住人にも体験してもらいたいな、と思い今回のシナリオを作りました。
試合に勝った人も、負けた人も、みんな楽しんでもらえたらうれしいです。
ちなみにガイドに書いた判定基準を踏まえて実際にサイコロを転がして結果を決めました。
中には運で勝った人も負けた人も……
運も実力の内なのですね!
というわけで、次はなにか冒険ものを作ろうと考えてたりします。
急に変わるかもしれませんが……
また次回、ご縁があればお会いしましょう!
ありがとうございました!