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第1章 校庭・開会式
葦原明倫館の校門をくぐる、たくさんの見学者達。
今回の企画には、85人もの他校生と、4人の葦原明倫館生が見学を申し出た。
さらに3人の葦原明倫館生が、案内役のまとめ役として抜擢されている。
「皆の来校に感謝する!
わっちが葦原明倫館総奉行、ハイナ・ウィルソンでありんす!」
校庭にてまずは、見学会の開会式。
何はともあれ、ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)が元気に名乗る。
「ご足労をおかけいたしました……私はハイナのパートナー、葦原房姫と申します」
続いて、葦原房姫(あしはらの・ふさひめ)も自己紹介。
ハイナの腕に、抱かれるようにして守られている。
「ここにおる我が校の面々が皆をしかと案内するえ、それぞれ楽しんでおくれ。
ちなみに昼食と夕食は全員分ちゃんと準備してあるゆえ、好きなものを食して欲しいのでありんす!」
見学会について簡単に説明すると、ハイナと房姫は壇上から姿を消した。
おぉ……と、感嘆の声が上がる。
案内役にとっては緊張の、見学生には期待の1日が始まるのだった。
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