リアクション
第7章 末路の思い
生徒たちは魔力タンクを破壊し、ウイルスを開発する十天君の計画は失敗に終わった。
「(アウラネルクさん・・・)」
助かるか分からない妖精の傷を見て、メイベルは泣きそうになる。
「メイベル様・・・」
自分の服を掴み涙を堪える彼女の髪をフィリッパが優しく撫でる。
「―・・・大丈夫かい?」
エルはアウラネルクの傍へ行き、ヒールとSPリチャージで回復させようとする。
「あいつら・・・今度現れたらただじゃおかないっ」
陣もヒールで傷を癒そうとする。
「(傷が酷すぎて治しきれないか・・・。これじゃあ森の守護者としての仕事は出来ないだろうな)」
傷ついた妖精を見て意を決して代理をしとうと申し出る。
「アウラネルクさんしばらくの間、ボクが森を守ろうと思うんだけど。どうかな・・・?」
彼の言葉に友人に危険なことを任せていいものか妖精は考え込む。
「密猟者が出たりすることもあるだろうし。皆がせっかく育てたマンドラゴラを奪われたり、荒らされないように守りたいんだ」
「―・・・わかった、わらわの代わりに・・・」
「絶対に守るよ、約束する」
静かに頷いた妖精にエルが笑いかける。
「あっ忘れないうちに渡しとくッス。これホワイトデーのお返しなんスけどね」
もらったチョコのお返しをしようと、アウラネルクに銀の飾り鎖と友情のバッジで作ったペンダントを陣がプレゼントする。
「これはボクからだよ。アウラさんに似合うと思って」
リーズもチョコのお返しを渡そうとべっ甲の櫛をあげる。
「お口に合うと良いのですが・・・」
真奈が手作り妖精スイーツを渡す。
「森のことで世話になった礼じゃ。そのようなこと気にせずともよかったのに」
「友達の証として受け取って欲しいんスよ」
「そうか・・・ならばいただいておく」
バイオテロを企て妖精を巻き込んだ姚天君を、決して許してなるものかと生徒たちは倒す計画を実行させる。
その物語はこの事件後の1日半後となる。
葬る計画を実行するまで、しばしの休息をとる。
皆様、お疲れ様でした。
石化してしまった方は、リアクション後治っている状態です。
完成品を作ろうとする計画が失敗し、アウラネルクさんも救出されましたね。
十天君が1人、大怪我を負ったようですがどうなってしまうのか。
活動している状態で登場はしませんが、封神計画の方で反映させていただきます。
一部の方に称号をお送りさせていただきました。
それではまた次回、別のシナリオでお会いできる日を楽しみにお待ちしております。