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第4章 死なない身体・・・不老不死

「ハロウィンの衣装、取っておいて良かったわね」
 アリア・セレスティ(ありあ・せれすてぃ)は魔女の衣装を纏い、術で作られた仮初の町へ向かう。
「本当に魔女ばかりね・・・。今のところ、他の種族は見当たらないわ」
 キョロキョロと町の中を見回すと、そこには魔法学校の魔女の姿しかない。
「ねぇ、あなた新入り?」
「えっ、・・・そ、そうよ」
 町にいる魔女に声をかけられ、慌てながらもこくりと頷く。
「何か魔法を使って見せてよ」
「いいわよ。この切れた電池を充電させてみせるわ」
 雷術を使って充電し、マメ電球の明りをつけてみせる。
「一応使えるのね。じゃあこんなことは分かるかしら?西の塔で行われている本来の魔力を何倍にもする武器の実験についてよ。属性によってそれが出来ないものがあるかどうか分かる?」
「え、あの、その・・・・・・」
「分からないようね。こんな基本的なことも分からないなんて他の種族ね?皆、魔女じゃないやつがいるわよ!」
 ニッと邪悪な笑みを浮かべて仲間を呼び、逃げようとするアリアの行動を観察する。
「逃がさないわよ!あの椅子をこっちに投げようとしているわ」
 サイコキネシスの念力で看板や石を飛ばす彼女が、行動予測で盾代わりにしようとしている物を予測し、他の魔女に雷術で椅子を弾かせる。
「あぁっ、しま・・・むぐっ」
 鉄のフラワシがアリアの口へはりつき、取り押さえられた彼女は魔女たちにロープと鎖で簀巻きにされてしまう。
「布で目隠しをしておかなきゃね。フフフッ、牢屋へ放り込んじゃおう♪ちょっと気に食わないからちょっとお仕置きしてあげよう」
「(な、何をする気なの!?)」
 これから自分の身に起こることなんて考えたくないと、アリアはぶるぶると震える。
「ほら。入りなよ、娘っ」
「ふぐぅっ!」
 連れて行かれた彼女はなぜか拘束を解かれ、牢屋へガスッと蹴り飛ばされる。
「どうしてやろうか、服従するなら助けてやってもいいけど?」
 魔女は顎をしゃくってフラワシにアリアの口から離れるように指示する。
「いっ、いやよ。誰があんたたちなんかにっ。言葉で誘惑されて、それに魅入られたせいで気がどうかしちゃってるんじゃないの?」
「生意気ね。お仕置き決定」
「―・・・ひっ、来ないで!やめてぇええ」
「正義感ばかりで行動する娘なんて滑稽だわ。これは私たちに逆らった罰よ!おぉ〜ほっほほほ、愉快だわ〜」
「だ、誰か・・・助けてーー!!」
 風のフラワシに動きを封じられ、彼女の命令で乱暴に犯され身体を弄ばれる。
「くっ・・・こんなことされたって、服従なんてしないわよ。―・・・今度はどこへ連れて行く気なの!?きゃぁあ、引っ張らないでっ」
 再び目隠しされたアリアは髪を掴まれ、牢屋からどこかへ引きずられていく。
「ほら着いたわよ」
「ここは・・・・・・どこ?」
 薄暗い小部屋の中で目を覆い隠していた布を剥ぎ取られる。
「簡単に言えば、生物の実験室ってところかしらね。あんたをここへ連れ来る途中、処罰の方法を十天君の祖国に合うものがないかネットで調べたの。何か彼女たちには関係なさそだけど、人豚っていうのを見つけたわ」
「ひ、人豚!?」
 聞き慣れないその言葉に、アリアは表情を強張らせる。
「それがどんな方法かよく分からなかったから、私たちなりに考えたやりかたでいじめてあげる♪食用の豚と融合させることが出来るか実験してやるわ」
「んぁああ!きゃあああああ!」
 台の上に縛られた彼女は豚の鼻や尾をつけられ、惨めな姿にされてしまう。
「こっこれが私!?いやぁあぁあ、元に戻してぇえ!!」
 鏡で自分の姿を見せられ泣き喚く。
「豚のように鳴いてみなさいよ。ほら、鳴きなっ」
「ぃや、いやよっ。私は人なのよ!」
「ねぇ。男の魔女たちが来たみたい。この姿のままいたぶらせやらない?」
「いいわねぇ、そうしよう♪せいぜい遊ばれな、この豚女っ」
 抵抗するアリアをもっと痛めつけようと、部屋の外へ出て男たちを室内へ入れる。
「お前か、服従しない女っていうのは。ちょっとなぶってやれば、いうことを利く気になるかもなっ」
「や・・・・・・っ。いやぁ!いやああああああああ!」
 セクシーな魔女の衣装が災いし、彼らに代わる代わる辱められる。
 彼らが飽きた頃、また彼女たちに豚女と罵られ、豚として飼われるように豚が入るようなみすぼらしい檻に入れられる。



「もう・・・何人か捕まったの?」
 傍にいる秦天君を見上げた斎藤 ハツネ(さいとう・はつね)が聞く。
「そうみたいだねぇ。1人は地下の牢獄へ入れて、もう1人は東の塔の小部屋の中へぶちこまれたみたいだ」
「じゃあ・・・動けないようにしちゃいたい。人形遊びしたいな・・・」
「いや、まだ仕事中だハツネ。我慢しろ」
 大石 鍬次郎(おおいし・くわじろう)は首を左右に振り自粛させる。
「むぅ。誰も来ないから暇っ」
「そうは言っても万が一潜入されて、狙われたら守るどころじゃないよ?」
 どこで狙ってくるか分からないからと、天神山 葛葉(てんじんやま・くずは)も少女に我慢するように言う。
「楽しみにしていることが出来なくなるぜ?」
「それはイヤなの」
 ブラックコートの端を掴み、隠れ身の術で姿を隠しながらハツネはしょんぼりとした顔をする。
「ねぇ。その塔に連れて行かれた子って、魔女たちに・・・豚・・・・・・?にされちゃったって聞いたけど・・・。それってどういうこと・・・新しいお人形遊びなの・・・?」
「お嬢は・・・そんなこと、知らなくていい・・・・・・」
 そんなおぞましいことは知ってはいけないと、ハツネの頭を東郷 新兵衛(とうごう・しんべえ)が優しく撫でる。
「おや、そんなことよりも東の塔にまた誰か来たみたいだねぇ?」
 城内に設置しておいたwebカメラのような小さなサイズの監視カメラに映る室内の様子を、警備室のモニターから秦天君がのんびりと眺める。
「ほう・・・。知った顔がいるか見てみるか」
 侵入者がいないか、鍬次郎たちもモニターを覗き込む。
「うーん・・・東の塔にはそれらしい人は見当たらないね?」
 葛葉は思い出しながら、見たことがある者がいないか確認する。
「秦天君の命を狙っているやつが、この中にいるかもしれないからな。念のためチェックしておくか。ハツネも見てみろ」
「うん。魔女の格好じゃない人もいるけど・・・いいの?」
「服従して協力しているやつもいるんだろう」
「そうなの・・・」
 他の種族が研究に混ざっている様子を、ハツネは訝しそうな目で眺める。
「危険がなければ、放っておいてもいいの?」
「―・・・ふむ、・・・そうだな」
 首を傾げて見つめる少女に、ただ単に研究目的だけなら害はないだろうというふうに新兵衛が頷く。
「おい・・・見たような顔のやつがいないか。液体入りのでっかいシリンダーの傍に、黒髪の女がいるだろ?どこかで見たような感じがするんだが」
 鍬次郎がモニターを指差す先には、メガネをかけた女の姿が映されている。
「傍いる背の高い男の方はよく知らないが、もう1人は顔を俯かせているせいか良く見えねぇな」
「そいつら、怪しいと思うかい?」
「俺たちが知っているやつなら、警戒するべきだな。要注意リストにでも入れていくか」
 画面を見ながら鍬次郎はメモ帳の紙に、さっと3人の姿の特徴を描く。
 その頃、東の塔ではアスカたちが研究を始めている。
「ここって監視カメラとか当然あるわよねぇ〜?ばれないように気をつけなきゃねぇ」
 まだ鍬次郎たちに正体がばれていないアスカだったが、いつ敵に分かってしまうか不安でいっぱいだ。
「なるべく自然体でいないと、周りに怪しまれてしまう」
「わ、分かってるわよぉ〜。ふぅ〜、気を落ち着けなきゃ・・・」
 小さな声音でルーツに言われ、深呼吸をしてアスカは焦る気持ちを落ち着かせる。
「見ろ・・・定期的に、あの動力炉に魔力を注いでいるようだ」
「なんだか気持ち悪いわねぇ〜」
 鴉の視線の先を見ると、ルーン文字で書かれた魔方陣の上に置かれた動力炉の周りに、数人の魔女が集まってぶつぶつと力を注ぎ込む術を唱えている。
 ガラスのような透明の容器に、こぽぽっと毒々しい赤紫の気泡が増えていく。
「あぁ、まるで黒魔術だな・・・」
 不気味な光景を見つめ、鴉も思わず顔を顰める。
「何ですか、シリンダーの溶液の中にあるやつは・・・」
「他の生き物を実験台にしたの。だって、自分たちから試すなんて怖いじゃない?」
「こんな・・・酷いことをよく平気で・・・っ」
 そっとガラス触れ、ばらばらにされて溶液につけられている実験動物を見つめて涙を流す。
「きっと苦しい目に遭わされたんでしょうね、とっても痛い思いをしたんでしょう・・・」
「おかしな子ね。医療だってこれくらいやるでしょ?だから重い病気になっても治療で治せるわけだし」
「だからって・・・命ある者をこんなに無残な姿にする権利なんてないですよ」
「フンッ、そんなこと言ったら草だって生きてるじゃない?」
「それはただの屁理屈・・・ふぐっ」
「もう止めておきなさい」
 アスカが後ろからイナの口を抑える。
「そんなこと言って捕まってしまったら、ろくな目に遭わないわよぉ〜」
「ですけど・・・こんな実験は許せないんです」
「今は堪えてちょうだい。私たちも止めようと来ているのよ。だけど協力するふりでもしておかなきゃ、ここにいられないの」
 まだ魔女に言いたそうな顔をする彼女を宥める。
「検体になる子は、この羅針盤の上に寝てちょうだい」
 魔女が検体志願の娘を呼ぶ。
「私だな。・・・ここの上へ横になればいいんだね」
 呼ばれた由唯は周りに文字が彫られたそこへ横になる。
「えーっとその後は・・・。ハルカちゃん、このソフトでメニューから検体のデータを読み込むんだけどやってみて」
「はーい♪ここですね?」
 読み込みボタンを選んだハルカは、ぽちっと左クリックで選ぶ。
「わぁ〜、人体の細かいところまで分かるのですねっ」
「フフッそうよ。内臓の状態もこれでばっちり分かるの。それで・・・ゴースト兵器の資料を元に作った薬品と魔力を注ぎ込むんだけどね。まずはラットで実験してみましょう」
「いきなり本番で失敗しちゃわないようです?」
「そうね。貴重な検体を死なせるわけにはいかないからね。そのデータはタブでとっておいて、新規で開いてちょうだい」
「分かりました!ラットのデータを読み込めましたですよ〜」
 由唯の身体のデータはとっておき、実験用に新規ファイルを開く。
「(動物でも同じ命なんですよ・・・。もし失敗してしまったらラットは・・・っ)」
 悪魔のようなこんな実験は失敗して欲しいと思いながらも、イナは目の前にある小さな命が消えないように祈る。
「薬品と魔力の配合を、5対1にしてみて。画面の右側にあるツールから選んで数値を入れるの。それを素材データの欄の中に入れるのよ」
「えーっと、どこにあります?」
「その欄に検体の名前があるは分かるかしら。そこの下のほうよ」
「あっ、分かりました!」
 ハルカは教えてもらった通りに、どの欄に入れるか選択する。
「次に検体の身体に針を刺すんだけど。レキさん、手伝ってくれるかしら?」
「ボク・・・?あ、・・・うん分かったよ」
 本当に手伝わされるとはと思いつつ、ここで拒んだら捕まってしまうからと、魔女の指示通りにレキはチューブの先についた針をラットの身体に刺す。
「それじゃハルカちゃん。メニューから配合開始のボタンを押してちょうだい」
「このボタンですね」
 ぽちっと押すと液体状の薬品がチューブの中で混ざり合い、ラットの身体へ流れて込んでいく。
「えっと・・・、これで終わりなのです?」
「いいえ、次の工程はこの羅針盤の上に手を乗せて、回しながら呪文を唱えるの。といってもこれに書かれている文字だけどね。私に続けて唱えてみて」
「はいっ。Leben・・・Es Wiederbelebun・・・・・・」
「Leben・・・Es Ewigkeit」
 ハルカに続けてレキも唱える。
「(何かやっぱりとてもイヤな感じがするわ・・・。ルーツ・・・!)」
「alt Krankheit Schmerz umkommen verfluchen verletzen. Du kannst davon entkommen」
 ぞわっと背筋が寒くなる光景を目にしたアスカは、2人が協力している姿を眺めながらぽつんとたたずんでいると、彼女の代わりにルーツが羅針盤に触れて唱えた。
「(アスカは・・・さすがに参加出来ないようだな)」
 鴉はアスカを落ち着かせようと、邪悪な実験を前に動けない彼女の傍に寄る。
「―・・・鴉、私・・・また人に・・・」
「無理してをボロ出してしまうよりかはいい・・・」
「でも、何もしないわけにはっ。―・・・!?」
 ラットの身体に流し込んだものの配合を失敗してしまい、実験動物の身体がブチャッと破裂する。
「あらやだ、失敗しちゃった」
「あぁ、ラットが・・・こんなになってしまうなんて。助けられなくってごめんなさい・・・」
 イナは泣きながら床へしゃがみこみ、骸を集めて弔う小さな箱へ入れる。
「まだ使うのに返してよ」
「イヤです!まだ利用するつもりですか」
 狂気にとり憑かれておかしくなっているからと思っても、粗末に扱おうとする彼女を許せないという表情で睨む。
「フンッ。まだ他のがいるからいいわ。ハルカちゃん、配合を変えてみて」
「え・・・っ、ハルカが考えるのですか〜!」
「ここで拒んだら皆捕まっちゃうかもしれないのですよ〜、ハルカちゃん。1つの命がなくなっちゃったのは悲しいですけど・・・」
 魔鎧となっているリフィリスが、戸惑うハルカに言う。
「うぅ〜、また分量を間違えたらラットが死んじゃうのですよ〜。4対3・・・うぅん、これじゃあまた失敗しちゃうかもです。薬品を少なめにして2対3にしてみるですよ〜」
 数値をセットしたハルカは配合開始のボタンを押す。
 羅針盤の上に身体を拘束されているラットが、“きゅーきゅぅうー”と苦しそうに呻く。
「や、やめてください!もう、殺さないでっ」
「うっさいわね、邪魔しないでよ!」
「離して、離してくださいっ」
 ラットを助けようと羅針盤の傍へ行こうと走ったイナは、魔女たちに腕を捕まれて止められてしまう。
「―・・・動いているのですよ!成功したのですか〜?」
 鳴き止んでぴくぴくと髭を動かし、ハルカが拘束を解くとそれは元気に走り回る。
「まだ分からないわ。死なないか実験してみないとね」
 ラットの尻尾を摘んだ魔女はロッドで叩き潰す。
 きゅぅっと一言も鳴かず、実験動物の細胞が引っ付き合い身体が再生していく。
「細胞が再生しているんですか?」
 驚きのあまり目をまるくし、元気に動いている小動物をイナが拾い上げ、よしよしと指で撫でる。
「ウフフッ。成功したわ!やったわね、ハルカちゃん」
「嬉しいですっ」
「(よかったです・・・また消されてしまうかと思いました)」
 実験の成功を喜んでいる者たちの傍ら、イナは死ななくてよかったとほっと息をつく。
「じゃあ・・・その数値を倍化して、検体用に配合してちょうだい」
「ラットを1と考えればいいのですね〜。う〜ん・・・身体の見た目から算出出来ればいのですけど〜。たぶん・・・これくらいなのですね〜?」
 魔女の指示に従いハルカは配合した数値をセットし、チューブを通して由唯の身体へ流し込む。
 ハルカたちは羅針盤の傍へ座り、それに手を乗せて回しながら呪文を唱える。
 カタタッ、カタンッと金属音が静かな室内に響く。
 “Leben・・・Es Wiederbelebung. Leben・・・Es Ewigkeit. alt Krankheit Schmerz umkommen verfluchen verletzen. Du kannst davon entkommen.”
「―・・・ぁ、くぅ・・・」
 板をギリギリと爪で引っ掻き、由唯は苦しみに耐える。
 身体が焼けるような苦痛はほんの数秒で終わった。
 目を覚ますと由唯がいつ起きるのかと、魔女たちが彼女の顔を覗き込んでいる。
「気分はどう?」
「別に・・・具合悪かったりはしないみたいだよ。特に変わった様子は・・・。―・・・なっ!?」
「痛かった?」
「いや、痛みはないようだね。傷が治っていく・・・」
 何も言わずいきなり魔女に刺された腕の傷が、あっとゆう間に治ってしまう。
「フフフッ成功ね、おめでとう」
「私・・・、不老不死になれたんだ!?」
 これで思い人に近づけたと、狂気に満ちた瞳で喜ぶ。
「ただし、まだ試作段階だから。そんなに効果は続かないかもしれないわよ。ラットの調子を見る限り副作用はなさそうなんだけどさ、短時間で効き目がなくなるわけじゃないけどね」
「そうなんだ。でも・・・なれると分かっただけでも最高だね。クククッ・・・」
「わ、私・・・ちょっと具合が・・・」
 突然アスカがぺたんと床に座り込む。
「寝室で休ませてやりたいんだが、・・・いいか?」
 鴉が彼女を抱き起こす。
「いいわよ。ただし、見張りをつけるけどね」
「(やっぱそうなるのね・・・)」
 本当に寝室へ行かされることになり、アスカはしょんぼりと俯く。
「まぁ・・・好きに歩かせてくれるわけがないな・・・」
「こうなったら私たちがここにいることだけは知らせましょう〜。城に入れただけでもよしとしなきゃねぇ」
「どの道、十天君たちだけでなく・・・、魔女たちとも多少戦うことになるかもしれないからな・・・。とりあえず・・・研究室で見聞きしたことも、皆に知らせておこう・・・」
 ペットの剛雁の足に紙をくくりつけ、小窓から鴉がこっそり飛ばす。
「完璧な死なない身体に皆がなれるとしたら、誰かが死んで泣いたりすることもないのかもねぇ。でもその分、生命を大事にしなくなる危険性もあるわ〜・・・」
 不老不死の研究には興味があるが、多くの者が死に対しての感覚が鈍くなってしまい、狂気に落ちてしまうのではと考えるように呟いた。