百合園女学院

リアクション

　
〜　 Dream of Electric Sheep　１　〜
　　
　　
　　ゆらゆら　ゆらゆら
　　　
　　オーロラの様な光のカーテンをかいくぐり　静かな水の中を私は漂う
　
　　ゆらゆら　ゆらゆら
　
　　こぽり　こぽこぽ　さららら
　　　
　　差し込む光が　静かな音をたて
　　私の耳元をくすぐりながら　楽しげな旋律を奏でていく
　
　　この柔らかな音色
　　それと共に胸いっぱいに溢れる温かさ
　
　　それは　きっと今日一日　この子が感じた　ココロの旋律
　
　　たくさんの驚きと　たくさんの言葉
　　そしてそっと触れた笑顔とココロ
　
　
　　ゆらゆら　ゆらゆら
　
　
　　どこまでも溶けていきそうな　私のカラダ
　
　　降り注ぐ眩しいヒカリに手をかざすと　
　　消えそうに透き通った　私の手が　プリズムのように虹の粒をあふれさせ
　　じんわりと　この消えかかった手に　ほのかな温かさを伝えていく
　
　　ああ　この温かさ
　　これは　今日この子が一番嬉しかった　あの子の手の温かさなんだね
　　
　　私を包み込む　柔らかなココロの温度
　　それが　私の中に眠った　チクリとした痛みを　少しだけ呼び覚ます
　
　
　　きらきら　さらさら
　
　
　　ああ　いま私がイタイとかんじる　何か
　　私の中から　何かを　あふれさせている　もの
　　　
　　いまおもいだしたよ　とおいとおいきおくから
　　それがなにか　ふかいふかい　おもいでから
　
　
　　これは　わたしの　なみだなんだね
　　
　　あいたいあいたいと　わたしはないているんだね
　
　
　　ゆらゆら　こぽこぽ　きらきら　さららら
　　
　　
　　わたしから　あふれるなみだ　
　　そっとふれると　まるいひかりが　ふれたゆびをとかしていく
　
　　わたしの　ゆびが　からだが　どんどんみずにとけて　いく
　　
　
　　わたしは　やさしくとけていくそのてを　まっすぐのばす
　
　　
　　どこまでもどこまでものばしてみる
　
　
　　とどきそうな　みずのうえでゆれている　ひかり　こころ　えがお
　
　
　
　　ああ　
　　　　　　　　あいたいな　あえたらいいな
　
　
　
　　ふたたび　わたしは　
　　　　　　　　　　　　　あたたかいみずのなかに　とけていく
　
　　
　　
　　ねむる　
　　　　　　　ねむる　
　　　　　　　　　　　　このこの　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こころ
　　　
　
　
　　わたしは　
　
　　　　　　　　　　どこまでも　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とけていく
　
　
　
　
　　わ　
　
　　　　　　　た　
　
　　　　　　　　　　　　し　
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　は