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シャンバラの宅配ピザ事情

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 エピローグ



「ぉおらァッ!! もういねぇのか!!」
「あー…しんど……」
 辺り一面に蛮族が倒れ伏せている。
 その中で立っている者が2人。
 瀬乃と柊である。
 2人は、見事に数十人の蛮族を一人残らず倒したのだった。
「あー…、柊、さん? あんた毎回こうなの?」
「そうだな。もう慣れたけど。ちょっとイコン強化で金がヤバいからさ。こんな仕事でもやらなきゃならないってわけよ」
「そうか。あんたも苦労してんだな」
「あぁ。そして今回のように時間切れも慣れたもんだ」
「ふーん……、って、あ」
 瀬乃は慌てて腕時計を見る。
 時間は、配達期限を5分程過ぎていた。
「あーあ……樹さんに怒られちまうかなぁ」
「あっはっは、大丈夫だ。怒られるのには慣れてる」
「いやそういう問題じゃねぇだろ……」

 結局。
 この2人のオチとして。
 時間は少し過ぎてしまったが、無事に届けることができた。
 多少樹には怒られるかもしれないが、まぁ大丈夫だろう。
 と、店に帰るまで、2人は思っていた。
 しかし、帰るなり、樹にすごい剣幕で怒られ、先程と同じ場所に再度配達に行くことになった。
 何故か。
 ピザの枚数が足りていなかったのだ。
 その理由としては、2人の戦闘中、瀬乃の燃費の悪い以下略がこっそりピザを食べていたのが原因だったのだが。
 その辺は不幸というかなんというか。
 まぁともかく、2人の配達は『失敗』ということで、幕を閉じることになった。