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第2回新ジェイダス杯

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第2回新ジェイダス杯

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第7ターン

 
 
『さあ、第7ターンに入りました。
 トップは爆走するのは変わらず小鳥遊美羽選手。おっと、その前に巨大な影が立ち塞がった。凄まじい枕です。ついに、凄まじい枕が出てきました』
 
「あんなの見かけ倒しだよ。今よ、キックを使えー。目よ!」
 Sインテグラルナイトなら排除できると、小鳥遊美羽が命じた。
 加速して、Sインテグラルナイトが激しいキックを放つ。
 ぽよ〜ん。
うそでしょ、こんな……
 
『おおっと、凄まじい枕、大丈夫だ、跳ね返した。
 小鳥遊美羽選手、撥ね飛ばされて落馬です。スカートを手で押さえたまま落下していきます。リタイアです!』
 
 これによって、なんと、南鮪選手、トップに立ちました。
 波乱の展開です。
 おおっと、まだまだ激動の波は収まらないか!
 エリシア・ボック選手、機晶爆弾エリアのそばを通過しようとして急ぎすぎたか、感知範囲に引っ掛かった!』
 
 ちゅど〜ん!
「はうあっ。わたくしの負けですわ……。くっ……潔く敗北を認めますわ」
 
    ★    ★    ★
 
「ああっ、エリシアが……」
 自宅のテレビで中継を見ていた御神楽 陽太(みかぐら・ようた)が、エリシア・ボックが吹っ飛ぶのを見て絶句した。
「派手にやってしまったわね」
「ああ。まあ、風の鎧を纏っていたようだから、大事はないと思うけれど……」
 御神楽 環菜(みかぐら・かんな)に答えながら、せめてあまり怪我をしないで帰ってきてほしいと願う御神楽陽太であった。
 
    ★    ★    ★
 
『さあ、波乱の第7ターン、2番手に上がってきたのはフォン・ユンツト著『無名祭祀書』選手だ。
 
 続いて3番手はイコナ・ユア・クックブック選手。
 
 4番手には秋月葵選手が持ち直してきています。
 けれども、この先どうなるかまったく分かりません。
 
 ジャジラッド・ボゴル選手は5番手につけました。ここは少し様子見か。慎重にスピードほおとして進んで行きます。
 
 6番手は、緋桜ケイ選手。ここは踏ん張りを見せました。
 
 7番手は、雪国ベア選手、やや遅れました。そこへ、ティー・ティー選手がならびます。
 
 9番手は、ベアトリーチェ・アイブリンガー選手が、やや遅れたノーン・クリスタリア選手とならびました。
 
 11番手にはソア・ウェンボリス選手が繰り上がっています。
 
 12番手はペルセポネ・エレウシス選手、こちらはマイペースで進んでいます。
 
 13番手は天城一輝選手です。順位はふるっていませんが、着実な走りで健在です。
 
 14番手はクリストファー・モーガン選手。
 
 ラストは御神楽舞花選手となっています』
 
 
    ★    ★    ★
 
 
『第7ターン。先頭グループが大きく崩れるという結果になっています。
 第6ターンまでは、最下位の選手が次々に脱落していきましたが、はたして、この後の展開はどうなるのでしょうか。
 それでは、現在の順位です』
 
 
1番手 南鮪
2   フォン・ユンツト著『無名祭祀書』
3   イコナ・ユア・クックブック
4   秋月葵
5   ジャジラッド・ボゴル
6   緋桜ケイ
8   雪国ベア
    ティー・ティー
9   ベアトリーチェ・アイブリンガー
    ノーン・クリスタリア
11  ソア・ウェンボリス
12  ペルセポネ・エレウシス&ヘスティア・ウルカヌス
13  天城一輝
14  クリストファー・モーガン
15  御神楽舞花
 
 
リタイア    小鳥遊美羽
        エリシア・ボック