リアクション
エピローグ 瞬く星の下で君と全裸
秘密基地は跡形もなく破壊されてしまった。
散布装置は地下に埋もれ、ウイルスは供給源を失い自然消滅した。
人々はなんとか残った服を提供し合うことで、今回の騒動は終焉を迎えた。
その日の夜。
秘密基地の瓦礫から二つの手が出てきた。
「ぶはぁ!」
瓦礫の天辺から変態紳士と変熊が姿を現した。
変態紳士は周囲を見渡して安堵のため息をつく。
「ふぅ……どうやら、皆帰ってしまったようですね」
変態紳士は瓦礫を降りようとすると、変熊は声をかけた。
「待て、どこに行く」
「どこかにですよ。とりあえず、しばらくは大人しくするつもりですが身を隠さないと」
「貴様がまだ、その格好をするというのであれば俺様は黙って見逃すわけにはいかないぞ」
「……また、その話ですか。いいでしょう、どちらの意見が正しいのか話し合おうじゃないですか」
「望むところだ」
変態二人は瓦礫の山を下りると、落ち着ける場所を探しながら裸に対する価値観を日が昇るまで徹底的に討論した。
その後、彼らがどこへ行ったのかは瞬く星達だけが知っている。
──了──
こんにちは、本シナリオを担当させていただいた西里田篤史というものです。
今回のシナリオに参加してくれた方々にこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。
僕は基本的にキャラを頭の中で思い浮かべて喋らせてから話を作るのですが、変態紳士の思考回路は僕にもよく分からないです。
でも、あんまり掘り下げると彼の矜恃とか信念とかに行き着いてせっかくの変態が台無しになるといけないので、あんまり彼の行動は深く考えないようにしてます。
ただ、こうやって何も考えずにバカなことをやらせてくれるキャラは色々と貴重な存在なので、これからも定期的には出てくると思います。その時はよろしくお願いします。
思うままにPCの方々が暴れられる場を少しでも変態紳士と僕が提供できればと願いつつ、今回のシナリオはひとまず終わりとなります。
また、何かのシナリオで皆様とお会いできるのを楽しみにしております。
それでは、失礼致します。