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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル

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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル
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リアクション

31)御宮 裕樹(おみや・ゆうき)

「イェーイ、地球の皆、見てるー?」
「ヒャッハー! 全世界が俺に注目してるぜ!」
久遠 青夜(くおん・せいや)
トゥマス・ウォルフガング(とぅます・うぉるふがんぐ)
画面の真ん中で叫ぶ。
「あ、あの、二人共……生放送ですから……」
麻奈 海月(あさな・みつき)がおずおずと声をかけるが、
二人とも聞いていない。

「どうも、よろしくお願いします……おい、そこちょっと落ち着け」
御宮 裕樹(おみや・ゆうき)があきれ顔でパートナー達を見る。

「ふふ、元気でよろしいこと。
では、よろしくお願いしますね。
まずは、お写真を拝見しましょう」

全身カット

「裕樹さんは傭兵をやっていらっしゃっただけあって、
このお写真のようにたくましいお姿ですね。
でも、家事全般もお得意だとか。
ふだん、どんな暮らしをされているか、詳しく伺えないかしら?」

「んー……詳しく、と……そうですね、休日だと……」
「じゃあ、ホワイトボードに書いてくださらない?」
「ああ、はい」

五時起床

六時まで武技鍛錬

シャワーで汗を流し、朝食の支度

朝食(ドイツ風の冷たい食事)

食後、食器洗いしつつ洗濯物を回す

その間にラジオやテレビでニュースをチェック

凡そ八時頃洗濯物を干し、小休止

十時まで基礎訓練

シャワーで汗を流し、昼食準備、十二時までかけてしっかりと作る
夜が煮込み料理の時は一緒に支度をして保温調理鍋に突っ込んでおく

昼食後、片付けを終えたら四時頃まで本格的な鍛錬

シャワーで汗を流し、洗濯物を取り込んだ後、食材の買出し

帰宅後、六時まで自由時間

夕食準備、一番メニューを考えたり工夫する

七時目安で夕食

食後、小休止後に入浴、半身浴とマッサージで疲れを解す

入浴後、家計簿等事務処理を終え、銃器の分解整備点検をした後に就寝


「と、まぁ、こんなものかね……」

「うわぁ、特徴無ぇ……」
トゥマスがつぶやいた。

「とても勤勉に生活されてるのね」
「まあ、才がない身なんで、鍛練の時間は減らせませんからね」
「朝ご飯はドイツ風なのね」
「兄さん、元々ドイツの傭兵部隊に居たそうで……朝食はドイツ風じゃないと落ち着かないそうなんです」
海月が補足する。
「昼と夜は気にしないが、やはり一日の始まりはな……」
「あと、兄さんがこの間読んでいた本、私には読めなかったんですが、あれは……?」
「ただのドイツ語の小説だぞ」
「……日本語じゃないんですね……」
海月が嘆息した。

「では、次の質問です。
国頭 武尊さんからの質問です。

異種族との恋愛や結婚について、
「地球出身の出演者全員」にどう考えているか答えて貰いたい

ということです」

「人それぞれに答えがあるでしょう、
俺個人は……お互いが好き合って結婚するなら、それで良いと思いますがね」
「なるほど」
「白紙のキャンパスに絵を描くように、個人個人が自分の絵を描けばいいと思います」
「裕樹、かっこいー! 結婚して!」
「なんでだよ」
青夜の発言に、裕樹がツッコミを入れる。

「ふふ、では、次の質問です。
青葉 旭さんからです。

キミの根源的な行動原則は、
どの集団(国や宗教等)の法律・規則や習慣・風習に根ざしている?

また、その行動原則とシャンバラの法律・規則や
習慣・風習が異なる場合はどちらにしたがって行動する?」

「他の何よりも、己自信の倫理観に」
胸を張って、迷いない瞳で、裕樹が答えた。

「裕樹さんらしいですね。

次に、本郷 翔さんの質問です。
もし、あなたに子供が出来たとして、めざすべき目標として、紹介したい人はいますか?」
「かつて所属していた傭兵部隊の隊長を、
俺の知る誰よりも強く厳しく……そして仲間を慈しむ心を持つ人です」
「なるほど、尊敬できる方がいるというのは、すばらしいことね。

では、あなたの大切な方はどなたですか?
その方について、そして、どう思っていらっしゃるか、
なるべく具体的に教えてくださらない?」

「はい! 僕は裕樹が大切だよ、わふー」
「重いからやめんかい」
青夜が裕樹に抱きついて、頭の上に頭を載せてトーテムポールのようになって言った。
「裕樹は結構、浅く広くに見せかけて、
本当に親しい人は自分を捨てても助けたがるよね」
ふと、真剣な表情で、青夜が言った。
「裕樹が傷つけば、僕は悲しいんだぞ!」
青夜が裕樹の髪をワシワシする。
「はいはい」
「もう、本気なのにー」

「次の質問です。
リイム・クローバー(りいむ・くろーばー)さんからです。

皆様は夢のために誰かと争う事をどう思いまふか?
相手を打ち負かし、そして自分の道を進むのは果たしていいことなんでふか?

とのことです」

「逆に考えるんだ、ナンバー1がオンリー1じゃなきゃいけないなんて事は無いと考えるんだ」
青夜がドヤ顔で宣言する。
「皆で仲良くナンバーワンになればいいんだよ!」

「抱き枕……ガルさん……」
海月がつぶやく。
(この質問をした方も、ガルさんみたいにもふもふぽんぽんなんでしょうか……)
「その……大切な夢の為に争うなら……正否に関わらず、夢を貫く事を誇るべきだと思います。
争った人にとっても、その夢にとっても、です」
背筋を伸ばして、海月が言った。

「なるほど。お二人それぞれのお考えがあるのね。
次の質問です。
あなたの将来の目標はなんですか?
それに向けて、今、どのような努力をされていらっしゃいますか?
まだはっきりしない、漠然としたことでもかまいません」

「え? 俺の将来の夢? そりゃぁもちろん……可愛い彼女が欲しぃー!」
トゥマスがカメラに向かってアピールする。
「そこの彼女! 俺はいつでも連絡待ってるぜ!」
「……そういう所が彼女が出来ん理由だと思うぞ」
「しみじみ言うなよ裕樹、泣けてくるだろ」
トゥマスが目頭をこする。

「できるといいわねぇ。
最後に、
瀬山 裕輝さんの質問です。
『僕私のおススメ又は自慢したいアイテムやスキル』は?」

「そりゃぁもちろん俺の愛用の得物のCa−Li−Barnさ!
メカメカしいゴツい片刃のグレソに
ビームライフルを合体させたかのような見た目だけど、持ち手の関係か意外と振りやすいんだぜ?」
トゥマスがCa−Li−Barnを掲げて見せる。
「その上に様々な謎機能付きで汎用性は十徳ナイフもびっくりだ!」
「まあ、便利なのね!」
「ま、その代わり整備には一日がかりなんだけどネー」
トゥマスがぶっちゃける。

「今日はにぎやかで楽しかったわ。どうもありがとうございました」
「ならいいんですが……ありがとうございました」
「また呼んでよねー!」
「全世界の女の子、俺に惚れた?」
「あ、あの、生放送……」
「最後までなんだかな」
裕樹が苦笑した。