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リアクション
二回戦の対戦相手はトーナメントに従って、決定する。
「破壊されたリングを直すのに時間が掛かるな」
桂輔は、試合の後の会場を見て悩んでいた。自分的には一生懸命ジャッジしたつもりだが、結局一日で終えることが出来なそうだった。
「お疲れさんだったな。一人で大変だったろう」
振り返ると、馬場正子が帰ろうとしているところだった。彼女も他の仕事を抱えており、ずっとここにいるわけには行かないようだ。
「もういい時間だ。今日中に決勝まで試合をするのは無理だろう。二日三日に分けて試合してくれてもいいんだぞ。こちらもその方が助かる」
「なるほど。第二試合は明日以降、って事ですか」
「そうしてもらえると助かるな。日数をかけたほうが、噂の特命教師たちの動きもはっきりしてくるだろう」
「馬場先生がそういうなら」
桂輔は決定する。
「第二試合は、明日行う。それまで、皆休んでくれていいし帰ってくれてもいい」
宿泊施設も用意してくれてあるというサービスのよさだった。
「……だそうですよ。私たちも、二回戦に備えましょう」
ヴェルリアが真司に言う。二人とも会場を引き上げることにした。
「次の対戦相手は、黒麒麟のほうですか」
試合の行方を見守っていた唯斗はエクスを連れて、一旦退散する。
会場には、明日以降の試合予定が貼り出される。
◇ 二回戦第一試合
ゲシュペンスト
VS
フィアーカー・バル
◇ 二回戦第二試合
シュヴェルト13
VS
グラディウス
◇ 二回戦第三試合
ソレンジャイ
VS
ゴスホーク
◇ 二回戦第四試合
魂剛
VS
黒麒麟
それを見ながら、観客たちも三々五々散っていった。
「では、一旦大会の特設ステージからお別れだ。二回戦は明日だが、見逃すなよな!」
桂輔の解説で、締めくくられる。
では、イコン格闘大会のシーンから離れることにしよう。
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