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テロリスト強襲!? 学園の危機!!

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テロリスト強襲!? 学園の危機!!

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第五幕:真実と事実

 防犯訓練が終わった翌日のこと。
 分校の地下にあるセキュリティルームで画面に映った光景を眺める人物がいた。
 画面にはテロリストに扮装した教員や生徒たちを殴り倒すセシルの姿や、避難していた生徒たちに交じって話をしている御凪、トラップにかかったテロリストを笑っているセレンの姿が映し出されていた。御凪に声をかけられているアニスの姿もある。
「綺麗に撮れてるだろ?」
「にゃは〜っ! アニスも頑張ったからな」
 画面に映る御凪を指さしてアニス・パラス(あにす・ぱらす)が言った。
「助かったよ和輝クン。たしかに約束の品物は受け取りました」
 佐野 和輝(さの・かずき)に声をかけたのは事件のときに雅羅の隣にいた教員だ。
「あんた一体何者なんだ?」
 佐野の質問に彼は答えない。
 ただ一言。
「しがない教員ですよ。パシリな下働きの、ね」
 お疲れさまでした、と彼は言うと映像データの入ったディスクを手にして部屋を出て行った。残された佐野たちは視線を交わし合うと――
「またあいつには会いそうな気がするな」
「和輝が会うならアニスも会うね! それで……どこに行こうか?」
「どっか行くのか?」
 むぅ、と口を噤むとアニスは言った。
「デートするって約束した!」
「ああ。そうだったな……」



終幕:校長と教員

「ちょっとやりすぎだな。次はほどほどに頼むぜ」
「次ですか……涼司クンは人使いが荒いですね」
 山葉 涼司(やまは・りょうじ)の軽口に教員、久瀬 稲荷(くぜ・いなり)が同じ調子で返した。
「上司に向かってクン付けするやつには丁度良いだろ」
 かもしれません、と久瀬は呟くと続けた。
「次は何を頼む気ですか?」
「見た感じ、参加した奴らの技術にばらつきがありすぎる。このままじゃ意味がねえな」
「現状でどのくらい差があるか見たかったからこんな手段を用いたんじゃありませんか」
 わかってるよ、と山葉は言うと考え込むような仕草をすると久世に視線を送る。
「任せた」
「はい?」
 予想外の言葉に久世は聞き返した。
「何を任せると言いましたか?」
「全部任せた。好きにやってくれ。生徒の実践技術の向上のためだ。普通の授業だけじゃ大事な時に行動できずに、大けがじゃ済まない奴だっているんだぜ」
「わかってますよ……何か考えておきます」
 頼んだ、と言う山葉に背を向けると久世は校長室を後にした。
「さてと、安全かつ技術向上に結び付くことか」
 久世は呟きながら一歩を踏み出した。

担当マスターより

▼担当マスター

砂鳥

▼マスターコメント

 お初にお目にかかりました。砂鳥です。
 初めての執筆で色々悩みましたが、参加した皆さんに楽しんでもらえる内容に仕上がっていれば幸いです。

 今回はバトル物を考えていたのですが、想定していた以上に参加者のレベルが全体的に高く、皆さんと相対してくれたテロリスト役の人々が弱く見えてしまった感がありました。ですので戦闘シーンの見ごたえが物足りなかったかなと自分では感じております。
 さておき、このたびはイベント参加ありがとうございました。
 また皆様に会える日を楽しみにしております。