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リアクション
4日目)お昼:雨から晴れ 担当 七瀬 歩
皆が植物達に美味しいものをあげていました。
私もちょっとおすそわけしてもらっちゃった、おいしかったよ。ありがとう。
そういえば。
二号を埋めた近くに、五号の鉢が転がっていたの。
並べて一緒に置いたんだけど……
中身は何も無い空っぽ状態だったんだ。七色の花が咲くなんて超貴重種だから、誰かが持っていったのかも……
返してくれないかな…。
「これを飲んでくださいませ〜」
明日香は無色透明な液体を差し出した。
「なんだこれ?」
植物たちは、くんくんと鼻を鳴らす。
「おいしいですよ〜、飲んでくださいですぅ」
恐る恐る口に持っていって……一口飲んでみた。
「ぎゃふっ」
一号・四号が噴き出した。しかし三号だけは気に入ったのか、ぴちゃぴちゃ口の周りを舐めている。
「あれ……この匂いは…アルコール?」
ノルニルは明日香に近寄って中身を確認した。
「これ私の秘蔵のやつですね」
「あ、あぁ……あ…」
「………」
ノルニルに無言で責められ──やがて根負けする明日香。
「地球から取り寄せますから〜。ね? ね? 許してください〜!」
「……」
ノルニルは深い溜息をついた。
「純度の高いやつでお願いします」
「了解ですぅ〜」
明日香が謝っている横で。
「おい、もっとよこせ。うらぁ〜」
一口程度で酔っ払った三号が、葉と顔を赤くして揺れていた。
4日目)夕方:くもり 担当 真口 悠希
今日は元気にボクを食べて…ああっ、そこはダメっ…ぁあん…
…はっ!? 昨日の流れで妄想に浸ってしまったです!
悠希は日誌を書きながら、顔を赤くしたり蒼くしたり、百面相をしていた。
妄想が、日一日と大きくなっていく。
あっ!? 今日は窓から…静香さまがお着替えを!? そ、そんな無防備に…
ああっ、それとも静香さま…まさか見られてるのに気付いてて、ボクに見せてあげたいとか思ってたりとか…!?
そ、そんな…あと一枚脱げたら見えちゃ…ぶっふーっ!!
妄想しながらも身体の変化に気付いた悠希は顔を反らした。
鼻血が噴き出す。
日誌にはかからなかったが、それがなんと──
「くぉらぁああああ! 何さらしてくれとんじゃ!!」
「鼻血まみれになったじゃねえかああぁ!」
植物達が飛び掛らんばかりに、血まみれの身体を揺り動かしている。
「……え、えへ☆」
「可愛い子ぶってんじゃねえぇ!!」
こいつらが動けない植物で本当に良かったと、悠希はは心底思った。
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