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一夏のアバンチュールをしませんか?

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一夏のアバンチュールをしませんか?
一夏のアバンチュールをしませんか? 一夏のアバンチュールをしませんか?

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エンディング

 午後も遅く。
 午前4時まで続いた舞踏会を終えて、眠りについた参加者たちが目を覚まし、それぞれ帰宅を始める。
「あー、体いってー。すっかり筋肉痛だ」
「足が棒みたいだ」
「お風呂に入らないで寝ちゃったからよ」
「そうそう。楽したがりはあとで痛い目を見るのさ」
「っせーな。疲れて眠かったんだよ」
「おかしいなぁ。俺、踊ってないのに体があちこち痛い…」
「そういやおまえ、全然見かけなかったな」
「2人して酔いつぶれて、ベッドで変な体勢で寝ちゃったからだよ」
「そうかなぁ」
 などなど。口々に昨夜の出来事を話しながら、門を抜けて坂道を降りていく。
 中には、昨夜借り受けたマスクが気に入り、持ち帰りを許可されてほくほくしている者もいる。
 そんな彼らの後ろ姿を、ジェイダスとルドルフがベランダから見送っていた。
 そのことにだれも気付く者はいない。
「なかなかの見物だったな、昨夜の舞踏会は」
「そうですね。皆さん楽しそうでした」
「彼らを楽しませるための舞踏会だったが、存外私も楽しめた。きみはどうだったかね?」
「……は。その、まぁ、なんというか…」
 ちょっと複雑な心境らしく、笑顔が少しゆがんでいる。
 いつになく、隙間もなくしっかりと襟が正されていることに鋭く気付いて、ジェイダスはくつくつと笑い、それ以上は不問に伏した。
「またいつか、このような会を開くのもいいかもしれない」
 最後の1人を見送って、ジェイダスはマントをひるがえし、ベランダをあとにする。
 一礼し、見送るルドルフ。
(そう、またこのような日を持てる機会が巡りくるときがあるならば…)
 生徒たちと同じく、過酷な日常へと戻っていくジェイダスの姿が見えなくなり、やがて靴音が消え去るまで、ルドルフはベランダを離れようとはしなかった。

担当マスターより

▼担当マスター

寺岡 志乃

▼マスターコメント

 こんにちは、またははじめまして、寺岡です。
 締切りを過ぎてしまいました。申し訳ありません。ぐだぐだ書きません。わたしのミスです。
 次回からこのようなことが起きないよう、しっかりスケジュール管理をし、毎日補正しながらやっていきたいと思います。

 それで、今回のあとがきなのですが。
 毎回思うのですが、執筆の最中はあれこれとコメントの言葉が沸いてくるのですが、終わるときれいになくなって、わたしの中には何もありません。ちょっと困ります。
 うーん、うーん…。

 今回舞踏会シナリオを書くということで、いろいろ資料を見ました。ほとんど手持ちの映画やドラマですが。
 それで調べるうちに、わたしが舞踏会だと思っていたものがそうではないことが分かりました。反対に、舞踏会だと思って見ていなかったものが、実は舞踏会だったりと。ウィーン、オーストリア、イギリスと、それぞれで少しずつ形式が違っていたりして。なかなか奥が深いものだな、と思います。

 そしてカドリール・ファイナルは、映画でよく見ます。たくさん出てきます。よかったら、そのシーンを置き換えて、キャラクターたちの笑いあふれる楽しい踊りを見ていただけるといいなと思います。

 舞踏会って、マイムマイムなんだね!(笑)


 さてさて。
 ここまでご読了いただきまして、ありがとうございました。
 次回はイベントシナリオですが、そちらでもお会いできたらとてもうれしいです。
 もちろん、まだ一度もお会いできていない方ともお会いできたらいいなぁ、と思います。

 それでは。また。

※一部、壊れていましたので修正しました。