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リアクション
「助太刀いたそう」
マーゼンの声と共にアムが氷術で氷の防壁が現れる。
梅琳の傍に立つマーゼンと飛鳥、アムの三人。
「なんのつもり?」
「自分はピンチに陥った方の救援をしたいだけだ」
「だからあたしたちはこっちにつくの」
「それに私の氷の壁があれば、あなたのカタクリズムも楽になるでしょ?」
「それは助かる。でもいいのか?」
「気にしないで良いよ。あたしたちは勝つよりも、ピンチになった人たちを助けたいだけだから」
そう言ってマーゼンと飛鳥、アムが加わる梅琳のチーム。
今まで行動していた白竜と羅儀は護たちの方へ加わった。
「なぜ敵の方を味方するんですか!?」
「自分は自分の考えを貫くだけですな」
「私たちはピンチになった人を助けたいだけ。敵味方とか関係ないよ」
「そうですか……なら、手加減無用ですね!」
銃を構えた白竜はマーゼンに狙いを定める。
「そうこなくっちゃね!」
飛鳥はポータラカブーツで護たちに突っ込んで行く。
「あ! まだちゃんと作戦も練ってないのに……もう!」
梅琳はライトニングウェポンを放つ。
聖の連続射撃で削られていくアムの作った氷壁。
「必要なら飛鳥にテレパシーで指示を出しますよ?」
氷壁の上からカタクリズムをかけたクローラが梅琳にそう言う。
「飛鳥じゃなくて幻舟に飛鳥と一緒に攻め込むように伝えて!」
「了解」
幻舟は指示を受け護たちの上空へ飛んでいく。
蓮華が飛んでいる幻舟を狙って撃っていくが、幻舟は軽やかに弾を避けていく。
「もーさっさと当たってよ!」
「聖、氷壁を削るのはいいから蓮華に加勢して」
「わかりました」
聖は幻舟に向けて連射を始める。
「なんの! かような弾など私には効かないのですじゃ」
スウェーとブレイドガードで飛んでくる弾を受け止めつつ接近していく幻舟。
バーストダッシュで急加速すると聖と蓮華にスタンクラッシュを仕掛ける。
「離れてください!」
いち早く幻舟のスタンクラッシュに気が付いた白竜が周囲に指示を出し、その攻撃を避けさせた。
「おしかったのぉ」
体勢を立て直し上空へ飛翔する幻舟。
「本当に、ね!」
向かってきた飛鳥はブラインドナイブスで攻めるも、ルカルカがそれを受け止める。
「上を気にすれば下から。下を気にすれば上からなんて、目がいくつあっても足りないじゃない!」
「そう言わないでよ。ちゃんとあたしの攻撃も防いじゃうんだから」
「負けるなんて嫌だからね!」
神速と七曜拳で攻め込んで行くルカルカ。しかしそれは飛鳥の空蝉の術で岩を砕くだけで終わる。
◇ ◇ ◇
風にはためく赤いフラッグ。
駆けているエールヴァント。
『エルヴァ、そっちにダンドリオン少尉たちが向かった!』
「クローラたちもこっちに向かってる?」
『いや、加勢者もいるが足止めに何人か残ったやつらがいるせいで行く事が出来ない』
「残った人を倒してる間にダンドリオン少尉たちが来ちゃうな」
『悪いな』
「ううん。気にしないで』
『気をつけろよ、エルヴァ』
クローラのテレパシーが切れ、エールヴァントの視界に赤いフラッグが入る。
スピードを上げるエールヴァント。
「これで僕達たちの勝ちだぁ!」
フラッグに手を伸ばすエールヴァント。
「させるかぁ!!」
追ってきたダリルがフラッグのポールを撃ち、フラッグを弾き飛ばす。
風に飛ばされるフラッグ。
追っていくエールヴァント。
向こうからはレオンたちも駆けてきていた。
飛ばされていたフラッグが地に落ちてくる。
「フラッグは僕たちのものだー!」
「絶対オレが取る!」
「レオンは俺が手に入れる!」
「傭兵に慈悲なんてねぇよ」
レオン、セフィー、オルフィナ、エールヴァントがフラッグに飛びかかる。
若干一名、北斗はレオンに飛びかかっている。
「レオン、背中借りるわよ!」
「ぐぉ!?」
セフィーがそう言い、レオンの背中を踏んでフラッグを掴んで着地する。
その上から飛びかかっていた北斗が乗っかってくる。
「あたしたちの勝利よ! ワオーーーーーーン!!」
フラッグを力強く掴み掲げて、狼の雄叫びを上げたセフィー。
◇ ◇ ◇
フラッグ争奪の一部始終を離れた所から見ていた和輝とアニス。
「これで任務完了だな」
「そうだねー。いろんな戦いを見れて面白かった!」
「それじゃ、依頼主のウテナのところへ行くか」
記録デバイスをしっかり仕舞って和輝とアニスはその場から去っていった。
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