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リアクション
かわいい女の子のクリスマス
2024年のクリスマス。
ミーナ・リンドバーグ(みーな・りんどばーぐ)は、食材をいっぱい購入して、自室へと戻った。
「フランカちゃん。パーティーだよ♪ 一緒に飾り付けしよ」
そして、クローゼットの奥からツリーを取り出して、部屋に置いて。
オーナメントの入った箱を開いた。
「わー。きらきらたくさん」
フランカ・マキャフリー(ふらんか・まきゃふりー)は、嬉しそうにオーナメントを手にとって、どれからツリーに飾り付けようか考えていく。
「ええっと、まずはこれ♪」
赤いリボンを選んで、ツリーの下の方に結んだ。
「フランカちゃんは下の方しか届かないんだよね。ミーナはこの辺りまで届くよ〜」
ツリーはミーナの身長よりも高いため、ミーナも一番上までは手が届かない。
「だから、フランカちゃん! てっぺんにお星さま乗せて!」
「うん!」
笑顔で頷いたフランカに、大きなお星さまを渡して。
「それじゃ、いくよー」
んしょっと、フランカを肩車する。
「くるくるくりすまーす♪ るくるくりすまーす♪」
楽しそうに歌いながら、フランカはお星さまを飾り付けて、金色のリボンを上の方につけた。
「くりすます♪ にこにこたのしいくりすます♪」
ミーナも歌いながら、飾りを沢山つけていった。
それから一緒にキッチンに行って、クリスマスの料理作りを始める。
チキンとケーキは買ってきたので、サラダと簡単なお菓子作り。
「あとは、スープと散らし寿司もつくっちゃおー」
「つくちゃおー」
「それじゃ、フランカちゃん、これぎゅーっと潰してね」
ポテトサラダ用の茹でたジャガイモとマッシャーを渡す。
「うん、フランカつぶすよー。ぎゅーぎゅううう」
両手で体重も込めて、フランカはポテトを潰していく。
フランカに手伝ってもらいながら、ミーナはてきぱきと料理を進めていって。
オーブンでチキンを温め、出来上がった料理を盛り付けて。
部屋のテーブルの中央にケーキを置いて、ささやかなクリスマスパーティー会場を完成させた。
「かんぱーい」
「かんぱ〜い」
炭酸飲料で乾杯して、まずはケーキを同時に口に入れた。
いつもは甘いものから食べたりはしないけれど、今日は特別だ。
それから、チキンを食べて、スープを飲んで。
「フランカちゃん、上手〜。ポテト丁度よく潰れてるよ」
「うん、フランカがんばったの」
パッとフランカの顔に笑みが浮かんだ。
「フランカちゃんも、はい! あーん」
「あーん」
ミーナがポテトサラダをフランカの口へと運んだ。
「おいしい?」
「うん、とってもおいしい。りょうりは、ぜんぶおいしいの♪ もぐもぐ。ん〜〜♪なの」
とてもうれしそうな顔で、フランカはサラダを食べて、お菓子を食べて。
ちらし寿司も幸せそうにぱくぱくと食べていく。
楽しく美味しく沢山食べたあとは……。
「一年いい子にしてた? いい子にしてたら寝てる間にサンタさんがプレゼントくれるんだよ♪」
眠そうにしているフランカに、ミーナがにこにこ顔で言った。
「えと、えっと。フランカいいこにしてました! さんたさんぷれぜんとくれるかなぁ?」
「うん、いい子にしてたのなら、くれるはず。ぐっすり眠って、朝になったら届いてるはずだよ♪」
「たのしみ〜♪」
フランカは歯を磨いて、お着替えをして。
お気に入りの猫のぬいぐるみを抱っこすると、布団の中に入って夢の中へと向った。
「……寝た? 寝た??」
ミーナの言葉に、答える声はなかった。
「いい子でしたね……」
ミーナはやさしくフランカの頭をなでなでして。
それから、枕元にプレゼントをそっと置いた。
「さて」
そして、立ち上がって。
「これからは大人の時間♪」
クローゼットへ直行!
「夜のデートです♪」
鏡の前でお化粧をして、アクセサリーをつけて。
ちょっと期待をした可愛い洋服を来て、腕時計を嵌めながら時間を見た。
大人の夜はまだこれから。
「約束の時間まで、あと……」
どきどき、ミーナは大好きな人を待っていた。
甘い甘い夜が訪れようとしていた。
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