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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル

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27)榊 朝斗(さかき・あさと)

榊 朝斗(さかき・あさと)は、緊張しながら挨拶した。
「えー、こういう場に呼ばれるのは初めてなので、お手柔らかにお願いします」
「よろしくお願いしますね」
ルシェン・グライシス(るしぇん・ぐらいしす)も、にっこり言った。

「よろしくお願いします。
では、さっそく質問です。
あなたの大切な方はどなたですか?
その方について、そして、どう思っていらっしゃるか、
なるべく具体的に教えてくださらない?」

「えっと、今隣にいるルシェンですね。
彼女とは10年以上の付き合いなのでほぼ家族で僕の御姉さんの様な方です。
どう思ってる……ですか。
僕にとってはかけがえの無い大好きな人です。
今の僕がいるのはルシェンがいるからですね。
彼女と会わなければおそらく今の僕は居なかったと思います」
真面目に、誠実に、朝斗が答える。
「この場で改めて言われると恥ずかしいわね。
でも私も朝斗に会わなかったらきっと違う私として生きていたんでしょうね」
ルシェンもはにかみながら言う。

「お二人とも相思相愛ということかしら」
「あー、まあ、その……」
「まあ、そう言ってもいいかしらね」
トッドさんに微笑まれ、二人は照れながら答えた。

「では、次の質問です。
あなたの将来の目標はなんですか?
それに向けて、今、どのような努力をされていらっしゃいますか?
まだはっきりしない、漠然としたことでもかまいません」

「実は全然考えてないんですよね」
苦笑しながら朝斗が言った。
「このパラミタに来てから色んな事が起こりましたし、それどころじゃなかったので
まぁ漠然となら技術者……機械・イコン問わず……として目指して行きたいですね。
この地に来たのも元々その目標だったので」
「最初、天御柱学院の技術を学びに来た筈だったのよね」
ルシェンもうなずいた。

「でも、いつのまにかいろんなことが起こって……。
たとえば、あんな感じ?」
ルシェンが言った途端、画面に写真が映し出された。

ネコ耳メイドあさにゃん 全身版

「ネコ耳メイドあさにゃんさんのご活動について、
ぜひ詳しく伺いたいわ。
ニーソックスもとてもお似合いね!」

「ちょ、どこからその写真を手に入れてきたんですかっ!?
って、ルシェンおまえかーっ!?」
「もはや公共の電波にのってしまったんだから、観念しなさいよ」
朝斗がルシェンをがくがく揺さぶるが、
ルシェンはニヤニヤ笑う。

「活動といってもほとんどルシェンの暴走によるものが発端
僕はこういうのはほんとやりたくありません、いやマジで」
「でもやってらっしゃるのよね?」
トッドさんが追及する。
「そ、それはそうですけど……」
「せっかくなんだし、この場で着替えたら?」
「こんな場所で着替えません!?」
「じゃあ、控室で」
「わ、やめ、うわあああああああああ!?」
朝斗はルシェンに強制連行された。

★☆★


「あああああああ」
真っ赤になってうなだれる朝斗……もといあさにゃんを、ルシェンが抱きしめる。
「きゃー、かわいい!」
「まあ、本当にかわいらしいわ!」
「でしょう?」
トッドさんと盛り上がるルシェンに、
(後で覚えてろよ)
と思う朝斗であった。