空京

校長室

終焉の絆

リアクション公開中!

終焉の絆
終焉の絆 終焉の絆

リアクション


エピローグ


光の少女は契約者たちに保護され、
空京にあるシャンバラ宮殿へと無事、護送された。

グランツ教の最高幹部であるエレクトロンボルトは、
黄金のイコングラヒトリと部下たちと共に、
姿無き機動戦艦へ帰艦し、姿を消した。

一方で、グランツ教本部の制圧作戦は成功し、
グランツ教教祖であるアルティメットクイーンはシャンバラに捕らえられ、
裁判のためにシャンバラ宮殿に拘束された。

また、東京都知事選は唯一の親パラミタの候補であったミルザム・ツァンダ(みるざむ・つぁんだ)
再選を果たしたのだった。


■シャンバラ宮殿

光の少女……自らを『カケラ』と名乗った少女は、
シャンバラ女王ネフェルティティの前に居た。


「不思議です……。あなたの中に、何人もの意識を感じる。
 そう、本当に『欠片』のように」

更に深く、彼女の気配を探ったネフェルティティは、
顔をゆがめた。

「まさか……こんな事って……」

『シャンバラの女王……私は、創造主から切り離された一部であり、
 “あなた達”そのもの……とも言えるものです』
 
「私たち、そのもの……?」

そう、いつかの未来で、世界の終焉を見た契約者たちの力の塊。
 それが、創造主と呼ばれる者の正体です。

 
 終焉によって生じた歪みが、それを全ての始まりに繋がる光条世界へと運んだ。
 そして、元々の主に代わり、創造主となった』

「そんな……それが真実だとしたら、何故、大陸の滅びを望むのです……?
 私は……いえ、私たちはそんなことを望んでなどいません」

『混ざり合った力は全てを失うことになった絶望と、
 再び大切な人に出会いたいという渇望によって支配されています』

と――カケラの顔が歪み、それはウゲンの顔になった。

ウゲン・カイラス(うげん・かいらす)……!」

警戒を強めたルドルフを、「待て」と止める声があった。

「ジェイダス、様」
「ウゲン。お前はソウルアベレイターのリーダー“イマ”と接触した後、光条世界で創造主の正体を暴こうとしていた。その力を、自らのものとするために」

ジェイダス・観世院(じぇいだす・かんぜいん)の言葉にウゲンは鼻で笑った。

『今更。
 いつからか、あんたは俺に光条世界を司る者を暴かせようとしていただろ?
 まあ、いいけど』

「それで、その成果がその姿というわけか」

『……たまたまだ。こうするしか無かった』

ウゲンが不機嫌そうに口を尖らせた。

『光条世界で、俺は創造主に会った。
 だが、まさかあそこまで強大なもんだとは考えていなかった……オールスターだぜ。なにキュアだよ。
 で、あっさりと俺は殺されたわけだが、幸運なことに、創造主の中にあったアイシャの力に触れることが出来た。
 
 結果として、俺は創造主の一部を切り取ることに成功し、ここに至るわけさ』
 
「光条世界から直接シャンバラへ転移してきたのは何故だ?
 そんな芸当が出来るのは光条世界の者以外に考えられないが……」

『協力者が居た……んだろうな。正直、俺にもよくわからない。
 ……この“中”に居ると、段々と意識が削られて、自分自身を明確に区別できなくなってくる……今考えていることや、抱いている感情が自分自身のものなのかどうなのか……』

そう零したところで、ウゲンの顔はアイシャのものとなった。

『……シャンバラの女王……あなたに“終焉を防ぐための方法”を授けます。
 しかし、これは同時に“世界の終焉を早めてしまうこと”でもある』
 
「そう、なのでしょうね。
 エルキナはあなたを「終焉の起点となる可能性」と呼んだ」

槍を強く握り直したネフェルティティは、少し戸惑いを覗かせながら、
アイシャの顔をしたカケラを見返した。

『“滅びを望むもの”を形成する無数の命の淀みを用いて、
 新たに別の世界を造り出す“世界産み”を行うのです』

「新たな世界を、産み出す……?」









エピローグ2

 グランツ教本部。

 全てが終わり、金 鋭峰(じん・るいふぉん)団長と複数の教導団員たちは最後に大聖堂の調査に当たっていた。
 大聖堂には救世の間だけでなく、更にその奥へと続く道が残されていたのだ。
「団長! これを見てください!」
 兵士の一人に呼ばれ、金団長は最奥の部屋へと急いで向かった。
 そこで彼が見たのは巨大な世界樹の“コア”。びっしりと大地に根を張っているそのコアは、闇のように黒く染まっていた。
 調査員の一人が近づいていこうとする。すると、コアがいきなり根を伸ばしてきた。
「危ないっ――!」
 金団長は叫んだが、すでに遅かった。
「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁッ――――――!」
 兵士は根に取り込まれ、コアの中に引きずりこまれた。
 そのまま節くれだった樹根の一部となった兵士は悲鳴すら届かなくなる。
 鈍く光る黒きコアの脈動を感じて、金団長は静かにつぶやいた。
「アール……キング……」
 それは全てを取り込む闇の塊――。邪悪なる世界樹の名だった。



 本部内にいた者が全て撤退した頃、
 様々に伸びた樹に呑み込まれた、その巨大な建物は浮上し、姿を消したのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

蒼フロ運営チーム

▼マスターコメント

『蒼空のフロンティア』運営チームです。
この度は大変お待たせしてしまい申し訳ございません。
『グランドシナリオ 終焉の絆』のリアクションをお送りします。

今回のリアクションは以下のマスターが担当しています。

【1】光の少女:流月和人
【2】グランツ教本部制圧:夜光ヤナギ
【3】ミルザムの選挙応援:森水鷲葉
【4】その他:村上収束
 プロローグ・エピローグ:『蒼空のフロンティア』運営チーム
 エピローグ2:夜光ヤナギ
※特定の番号でかけられていても別の番号のアクションと判定され、そちらで描写される場合もございます。

 主な結果は下記の通りとなりました。
 
・光の少女はシャンバラ側に渡った
・アルティメットクイーンはシャンバラに拘束された
・ミルザムが都知事として再選した

 今回の結果、次回のグランドシナリオのタイトルは
 『終焉の絆 第二回』となります。

 なお、今回、【1】の結果は下記の通りでした。
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【1護】:47
【1渡】:1
【1他】:48
【1殺】:0
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 今回グランドシナリオへご参加頂いた皆様には、記念アイテムと称号をプレゼントいたします。
 ※配布は3月20日中までに行われる予定です。

 この度はご参加いただき、ありがとうございました!