校長室
トリック・オア・コントラクト!
リアクション公開中!
■□■10■□■ ハッピー・ハロウィン その場を落ち着かせようと 本郷 翔(ほんごう・かける)は、 サイコキシネスでポットを浮かせて、お茶を入れるパフォーマンスをする。 「おおー!」 セレスティアーナは拍手して喜ぶ。 (まだ、年齢的に子どもと見られがちですけど、 地祇とは違ってしっかりと役に立てると言うところを見せたいですね) 執事の卵として、VIPの記憶に少しでも残るような優雅な給仕をしたいというのが、 今回の翔の目標だった。 セレスティアーナ達は、お茶を飲んで一息つく。 「ざんすか様もどうぞ」 翔にお茶を渡されたざんすかは、 「今日はもう許してやるざんす!」 と上から目線であきらめる。 ★☆★ 「そういえば、私、セレスティアーナ様といろいろお話してみたかったんです」 ソアに好きなことを聞かれて、セレスティアーナは答える。 「こういう楽しいのは、私も好きだぞ。 あと、最近は食べるのが好きだ。 美味いものばかりたべているせいか、変なところが太ってきたな」 「えーっと、それは……」 胸を見ながら言うセレスティアーナに、ソアは苦笑する。 ★☆★ 「パンプキンマン参上! トリック・オア・トリート! お菓子をくれなきゃいたずらするぜ! くれてもするけどな!」 神城 乾(かみしろ・けん)は、 カボチャの被り物を被ったパンプキンマンとして現れる。 パートナーのアニア・バーンスタイン(あにあ・ばーんすたいん)は、魔女なので魔女の格好をしている。 乾は、リボンがかけられたかわいらしいカボチャを皆に配る。 (あのカボチャ、ワタシが全部、中身をくりぬいたんだよね。 もう二度とやりたくないくらいやったなあ……) その様子を見てアニアは思う。 「これはなんだ? ……わっ!?」 セレスティアーナがカボチャを開けると、花火が飛び出し、 飴玉やクッキーが降ってきた。 「おお、すごいな!」 「きれいねー」 驚き喜ぶセレスティアーナの近くに、理子も来て、一緒に微笑む。 (うん、皆、喜んでくれたし、やったかいがあったね) アニアは、被り物がずり落ちて正体がバレている乾と視線をかわした。 ★☆★ 戦部 小次郎(いくさべ・こじろう)は、 護衛が終了したので、パンプキンヘッドを取って、 セレスティアーナの前にひざまずくと、手の甲にキスして去る。 「あ、あいつ、今、私に何を……うわあああああああ!?」 セレスティアーナは真っ赤になってパニックになる。 「しっかりしてください、セレス!」 イビー・ニューロ(いびー・にゅーろ)は、 あわてて、目を回して倒れたセレスティアーナを助け起こす。 こうして、ハロウィンパーティーの夜は、楽しく更けていく。
▼担当マスター
森水鷲葉
▼マスターコメント
ご参加いただきありがとうございました。 今回も皆様の素敵なアクションをいただき、 楽しくマスタリングさせていただきました。 ところで、扉絵の右にいるのがセレスティアーナ、左がざんすかですが、 背景との重なり方の都合で、セレスティアーナの頭の上にカボチャが載ってるように見えますよね。 今後も何卒よろしくお願いいたします。