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水着デートは刺激的?

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水着デートは刺激的?

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 輝く真夏の日差しの中、プールにも入らず1人でぽつんとしているナナ・マキャフリー(なな・まきゃふりー)の姿があった。
 楽しげな周りの雰囲気とは違い、どこかどんよりとした雰囲気が漂っている。せっかくの白いワンピースの水着も、どこか色あせて見えてしまう。
 そんなナナに近づくギャル男2人の姿があった。
「かーのじょ。ひとり〜? 俺たちとあそばな〜い?」
「いえ、結構です」
 ナナが素っ気なく断るが、諦めずもう1人の男がだらしなく襟足まで伸ばした金髪をいじりながら声をかけてくる。
「だって、ひとりなんでしょ〜? さっきからずっと見てたけど〜、誰も来ないし〜。ひとりでこんな場所にくるなんて超うける〜。俺らが声かけんの待ってったくさくね〜?」
 ナナはうんざりとした顔で2人を見やる。
「違います。夫と一緒なので、もう向こうに行ってください」
「え〜? こんなに待たせてるのに〜? 旦那なんて嘘でしょ〜?」
「つか、人妻とかって感じ〜? 新妻なら超やばくね?」
「ああ、やばいな、超やばい」
 ギャル男2人はかなりいやらしい目つきでナナをじろじろと見てくる。なんとも気持ち悪い気分にさせてくれる視線だ。
「あ、お姉ちゃーん! こんなところにいたの? もう、探したんだよ? 早く行こう?」
「えっ?」
 突然やってきた男の子……紫水 青太(しすい・せいた)に腕を引っ張られ、わけもわからず歩き出していた。さすがに諦めたのかあの2人は追ってこない。
 青太はしばらく歩いてから、くるりとナナの方へ向き直る。
「大丈夫? 知り合いって雰囲気じゃなかったから、勝手に助けちゃったんだけど……迷惑じゃなかった?」
「いえ、ありがとうございます。助かりました」
 深々と頭を下げるナナを見て、ほっと胸をなでおろす青太。
「良かった〜。えっと、もしかして1人?」
「はい……実は夫と一緒にくる予定だったのですが……ちょっと手違いで夫は来られなくなってしまったのです。でも、チケットは買ってあったからもったいなくて……」
「なるほど……。でも、お姉ちゃん可愛いからまた声かけられちゃうと大変だよね? 僕、お姉ちゃんと来てるから良かったら一緒に遊ばない?」
 青太の提案に目を丸くするナナ。
「良いんですか?」
「うん! みんなで一緒の方が楽しいし!」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
 こうして、総司を慰めたあとの紫水姉弟とナナはプールを堪能したようだ。