リアクション
終章 繋がる想い
その後全員無事で脱出した冒険者たちは行方不明だった調査隊の搬送を手伝ったりしていた。
今回の捜索の監視役だった泪にはセルファとトーマが気を利かせたらしく、
「奥には強い敵だけで何もなかった」
と伝えて、泪はどうやら事情を察したのはそれ以上は追求せずその場を去ったそうだ。
「……なるほど、そういう理由が……。わざわざ教えてくださってありがとうございます、北都さん」
「気にしないで。それで、ヴォルフラムはどうするんだい?」
「彼らの気持ちを歌にして多くの人に伝えていきますよ」
「そっか。がんばってね」
北都はヴォルフラムにガーディアンが語ったことを知らせ、その場を去ったのである。
後日、泪がアサウンサーを務めるニュース番組で今回の件について報告されたが
「ボロボロになって帰ってきた捜索隊はなにも手にすることができませんでした! どうやらあの遺跡にはなにもないとのことでした」
と、テレビを通して伝えたためその遺跡を荒そうとする者はいなかったそうだ。
また生徒達がそれぞれの校長に向けた報告書には揃って一言、書かれていたようだ。
その一言で学校側もそれ以上は追求しなかったそうだ。
「託された願いは私達が叶えます。どうか安らかな眠りを」
はじめまして! いるか旅行記です。
今回が初のリアクションでしたが、みなさんのアクションのおかげで書きたいものが書けたと思います。
少しでも楽しみと感動を伝えられたら幸いです!