校長室
紫陽花の咲く頃に(第2回/全2回)
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演劇部『白雪姫』近日上演予定──。 ささやかなポスターが百合園女学園の校内掲示板に張られたのは、開演も数日に迫ったある日のこと。 一時は関係者の部員が三人となり、絶望的と思われた上演は、学校を問わず集まった協力者達によって着々と準備が進められていた。役者として演じる者、舞台を支える裏方、そもそもの部員が抜ける発端となったいじめを解決しようとする者、いじめから守ろうとする者。 役者は王子役のヴァルキリー・イルマと現在の白雪姫役井下あづさ(いのした)が、王妃役の西園寺碧(さいおんじ・みどり)が裏方へ主に指導をしながら、稽古や調査は夜遅くまで続いた。そんな中でもまだ事件は起こる。あづさの台本すり替えと主役を降りろとの警告の文字、仕掛けられたまち針……。しかし幾つかの不安を抱えながらも、開演は決行されようとしていた。 今回の劇で役者として舞台に立つのは、以下の生徒達である。 白雪姫 井下あづさ 王妃 西園寺碧 王子 イルマ 魔法の鏡 遠野歌菜(とおの・かな) 狩人 桐生円(きりゅう・まどか) 小人 秋月葵(あきづき・あおい)、白雪命(しらゆき・みこと)、高務野々(たかつかさ・のの)、 橘柚子(たちばな・ゆず)、真崎加奈(まざき・かな)、御国桜(みくに・さくら)、山田晃代(やまだ・あきよ) 王子の従者 ニーナ・レイトン(にーな・れいとん)、姫野香苗(ひめの・かなえ)、メイベル・ポーター(めいべる・ぽーたー) 王子の家来 ベアトリクス・シュヴァルツバルト(べあとりくす・しゅう゛ぁるつばると)、ルーシー・トランブル(るーしー・とらんぶる) 王子の白馬 ジェイク・ガーランド(じぇいく・がーらんど)、ソレイユ・ヴリュンカディス(それいゆ・ぶりゅんかでぃす)(二人一役) また、彼女らを支える裏方は以下の生徒達である。 照明 和泉真奈(いずみ・まな)、風森巽(かぜもり・たつみ)、ティア・ユースティ(てぃあ・ゆーすてぃ)、ミルディア・ディスティン(みるでぃあ・でぃすてぃん) 大道具 イリコ・マナニカ(いりこ・まなにか)、関貫円(かんぬき・まどか)、クロエ・ウンディ(くろえ・うんでぃ)、白鏡風雪(しろかがみ・ふうせつ)、 永倉七海(ながくら・ななみ)、春告晶(はるつげ・あきら)、緋桜ケイ(ひおう・けい)、水無月良華(みなづき・りょうか) 小道具 アシュレイ・ビジョルド(あしゅれい・びじょるど)、アメリア・ストークス(あめりあ・すとーくす)、荒巻さけ(あらまき・さけ)、高月芳樹(たかつき・よしき)、ロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな) メイク カサエル・ウェルギリウス(かさえる・うぇるぎりうす)、ルクレチア・アンジェリコ(るくれちあ・あんじぇりこ) 衣装 朝野未沙(あさの・みさ)、朝野未羅(あさの・みら)、高潮津波(たかしお・つなみ)、ナトレア・アトレア(なとれあ・あとれあ) その他雑用など ヴァーナー・ヴォネガット(う゛ぁーなー・う゛ぉねがっと)、神楽坂有栖(かぐらざか・ありす)、セシリア・ライト(せしりあ・らいと)、 ベア・ヘルロット(べあ・へるろっと)、プレナ・アップルトン(ぷれな・あっぷるとん)、マナ・ファクトリ(まな・ふぁくとり)、ミルフィ・ガレット(みるふぃ・がれっと) その他、様々に動いている生徒もいるが、舞台関係者は以上である。 彼らがどのような舞台を作り上げるか──それは本番まで、分からない。