リアクション
エピローグ
「はー、体中こちこちになっちゃったー。お外が気持ちいー」
現場まで急行した臨時列車で上野駅に無事到着、ようやく狭いスペースから開放された小谷が、大きく伸びをしながら言う。
「あたしはとにかく怖かったよ。 どうなるかと思っちゃった……」
マリエルが身を震わせる。
「もう大丈夫。あとはもう忘れることよ。気にしない気にしない」
未沙がマリエルに言う。
「……うん」
美羽がニコニコと声をかける。
「ねえマリエル、みんなで一緒にアイス食べていこうよ!」
「そうよねー、せっかく車内販売で買った限定アイス、食べそびれちゃったし」
小谷が言った。コハクがうんうんと頷く。
「うん、行こう行こう!」
美味しいアイスクリーム屋さんを探そう!と意気揚々と雑踏を進む5人。ノーンは心配して電話してきた陽太に、一生懸命話していた。
「うん、だいじょぶだよ! おにーちゃんこそ元気?
もうね、上野に着いたの。おねーちゃんとわたしで、先にいっぱい楽しんでおくね!」
黄昏の上野の町。空には宵闇が迫りつつも、町は光と活気にあふれている。
街頭に設置された大型スクリーンが、臨時ニュースを伝えていた。
「……繰り返しニュースをお伝えします。
一部の乗客の方々と特殊部隊の協力により、さきほど新幹線魔法号の乗っ取り事件は無事解決しました。
運転手が割れたガラスで軽い怪我をしたほかは、乗員乗客とも怪我はありません。
この新幹線に乗っていた方々の名前は次のとおりです……」
事件の数日後、協力した乗客ならびに突入部隊の面々には鉄道会社から感謝状と金一封が送られたのだった。
こんにちは、鷺沼聖子です。年の瀬ですね。年末年始は慌しいですし、普段といろいろ勝手が変わります。風邪等も流行りだしておりますし、体調などには十分お気をつけくださいね。
今回のシナリオはテロ発生ということで、戦闘アクションでしたが、戦場ではありませんから一般の人を巻き込まない、人質となっている一般人を守るというのも大事な要素です。正面突破は多数の人質が散在している状況ではムリです。また、列車は空中に停止しており、下には都市という状況ですから、列車の破損するような状況も避けねばなりません。
光条兵器も武器とみなされ、1号車に隔離されていますので光条兵器使用アクションは変更させていただいております。
また、隠密行動的に乗っ取り犯を1人ずつ倒すというアクションは広い場所で単独潜入、かつ自分の存在が知られていない状況でのみ成り立ちます。現在乗客として乗っている方は、全て犯人の監視下にあります。列車内は席を立てば一発で感づかれてしまうほど見通しが良いので、そういった行動が出来ません。そのようなアクションについても変更させていただいております。
車内に乗っていた方々は武装解除された状況からのスタートですし、なかなか難しい状況であったかと思います。
またよろしかったら、私のシナリオにご参加いただけますと幸いです。