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リアクション
四季ランチの集い
とある一角。
大きなテーブルに南條 琴乃(なんじょう・ことの)、川原 龍矢(かわはら・たつや)、シリル・フォレスト(しりる・ふぉれすと)、森の 伝承歌(もりの・でんしょうか)が座っていた。
「どれだけ人が来るかな?」
「早くみんな来ないかな? 僕、お腹すいちゃった!」
「……ここは期待大」
琴乃たちのテーブルと連結させたテーブルにはアルクラント・ジェニアス(あるくらんと・じぇにあす)に五百蔵 東雲(いよろい・しののめ)とリキュカリア・ルノ(りきゅかりあ・るの)、そして瀬乃 和深(せの・かずみ)、アルフェリカ・エテールネ(あるふぇりか・えてーるね)が座っている。
「あとどれくらい四季ランチの人が来るのかな?」
「把握はできないけど、二桁はいくんじゃない」
それぞれが好きな事を雑談をしていると、片思い中の永井 託(ながい・たく)がやってくる。
「「「いらっしゃいませ!」」」
入ってくる四季ランチのメンバーを出迎える九条 ジェライザ・ローズ(くじょう・じぇらいざろーず)、斑目 カンナ(まだらめ・かんな)、シン・クーリッジ(しん・くーりっじ)の三人。
「琴乃さん!」
琴乃に気が付いた託がそちらへ向かう。その途中、さり気無く禁猟区のお守りを置いた託。
「今日は誘ってくれてありがとねぇ」
嬉しそうに琴乃に話しかけながら琴乃側のテーブルに着いた。
託が席についてまもなくすると、同じく琴乃に片思いしている鬼龍 貴仁(きりゅう・たかひと)が鬼龍 黒羽(きりゅう・こくう)を連れてやってくる。
「あ、あの……すみません」
おどおどしている一雫 悲哀(ひとしずく・ひあい)の手を引いたテテ・マリクル(てて・まりくる)とアイラン・レイセン(あいらん・れいせん)、眠 美影(ねむり・みかげ)が訪れる。
「琴乃さん、遅くなって悪かったね」
「テテさん! 大丈夫、まだ始まってないよ」
「そっか良かった。あ、こっちの子は悲哀って言うんだ」
「今日はテテさんに誘われて来たんだよ!」
「そっちの子は?」
「この子は」
「え、あたし? あたし、アイラン・レイセン! アリスだよ! 好きな事は食べる事と歌う事ー! 嫌いな事は……? なんだろ? わかんないや♪ 宜しくねー♪」
テテの言葉を遮り自己紹介したのは、袖がダボダボのチャイナドレスを着てるアイラン。元気に琴乃と握手をしてぶんぶん振りまわした。
それに満足すると手を離し、テテたちは席に着く。シリルは全員が集まった事を確認する。
「みんな席に着いたよな?」
「もちろん! ねぇ、あたしたちは日替わりランチにするんだけど、みんなの中で同じ日替わりランチにしたい人はいる?」
「あぁ、ちなみに料理はまとめて注文すっから」
「僕、ケーキ食べたい!」
「はいはい。まずはランチを食ってからな」
シリルの言葉は龍矢が軽く流し、挙手している貴仁、黒羽、託、和深、アルフェリカ、悲哀をメモする。
「あ、僕たちはそれに彩りサラダもお願いしたいな」
「彩りサラダな。他はなにを食うんだ?」
リュキカリアの注文をメモして龍矢は周囲を見回す。
「それでは私はニャッフルホッフを」
「アル、ニャッフルホッフってどんな料理なんだ?」
アルクラントのニャッフルホッフという料理が気になったテテが尋ねる。
「牛、豚、鳥、魚、野菜を団子状にして煮込むんだが、互いが互いを引き立てあう、素敵な料理だ。ポイントはオリーブオイルだね」
「ふぅん。オレはオムライス!」
「ニャッフルホッフにオムライスな。あとは美影とアイランだけだが、なににするんだ?」
「あたしは舌ビラメを使った料理で」
「あたしはラザニアとサンラータン麺にトルティーヤがいい!!」
龍矢はそれをメモすると、近くにいたカンナに手渡した。
料理が出来るまで雑談に花を咲かす四季ランチのメンバー。
カウンター席でマスターに注文している非不未予異無亡病 近遠(ひふみよいむなや・このとお)にユーリカ・アスゲージ(ゆーりか・あすげーじ)、イグナ・スプリント(いぐな・すぷりんと)、アルティア・シールアム(あるてぃあ・しーるあむ)。
「とろろ蕎麦にトッピングで、かき揚げと油揚げ……あと、蕎麦湯」
「近遠ちゃん、言ってくれれば、作り方を調べて、材料を取り寄せて、作りましたわよ? 」
「いや……ホームシック等ではないですし、此処やイルミンスールでのご飯が嫌いな訳でもないんですけれどね〜中々、和風な物って食べれないですし〜。あれば懐かしいかなぁ〜? とか……思っただけですから」
「そうですか? あ、あたしは日替わりランチで」
「我もそれを」
「アルティアはここにある、おもてなし和食というものを」
「……席で待ってろ」
マスターに言われ、開いている席を探していると、琴乃が四人に気が付き手を振った。
「近遠さん、こっちこっち!」
「こんにちは。琴乃さんもランチに来てたんですね」
近遠は知り合いがいた事に安心し、琴乃たちの隣のテーブルに席につく。
それほど時が経たずシンがワゴンに注文料理を乗せてやってくる。
「お待ちどう、蕎麦と蕎麦湯に日替わりランチだぜ」
料理を近遠たちのテーブルに置いて行く。
「思ったより早かったですね」
「そうですわね」
かき揚げと油揚げがトッピングされたとろろ蕎麦と蕎麦湯を食べる近遠。
日替わりランチを食べるユーリカ、イグナ。
「良かった。どれも辛い料理がないみたいで」
辛い物が苦手なアルティアは出されたおもてなし和食、貝と春野菜のしょうが酢・白魚と春野菜のかき揚げ・さわらの道明寺蒸し薄葛仕立て・焼あなご生湯葉巻きと生麩の煮物を見て安心して箸を進める。
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