リアクション
8章 エピローグ
「やっと、京空に帰って来れましたね」
 はぁ。とリュリネスはため息をつくと、中央広場に飛空挺を着地させた。
「これでツアー終了ですか?」
「いや、これから私の家で正月パーティーだ!」
 リュリネス達を待っていたカペルはそう言うと、参加者達を自分の家に招待したのだ。
 豪華な豪邸の庭ではパーティーの準備が終わったようで、参加者達が庭のアーチをくぐるとそこかしこからクラッカーの音と、紙吹雪が宙を舞っていた。
「新年おめでとう。そして、これからもよろしく」
 カペルはリュリネスの肩を柔らかく掴むと、リュリネスの頬にこっそりとキスをした。
 その後餅つきの実演を見たり、獅子舞の踊りに盛り上がりながら元旦は過ぎたのだった。
1月7日未明――
 早朝に突然携帯に着信があった。
「はい……夜刀神ですが」
 ベッドから手を伸ばして、サイドテーブルから携帯を取ると甚五郎は寝ぼけながら掛けて来た人物に名を名乗った。
「ああ、甚五郎さん? カペルだけど。パーティーの時に言っていた『七草粥』と言う物を食べてみたいんだけどいいかな」
 うきうきとしたカペルの声がスピーカーから聞こえて来た。
「……はい?」
 
 七草粥のために甚五郎は朝の市場を掛けずり回る羽目になるのはまた別の話。
 年越し元旦弾丸ツアー 終
 
参加者の皆さんお疲れさまでした。
後半に掛けて、ギャグばかりになってます。
皆さんの今年の抱負は見ていて楽しかったです。
それでは、また次のシナリオでお会いしましょう!