波羅蜜多実業高等学校

リアクション

　デジタル世界の面々が戦っている中、まだデータのないウイルス、爆弾トカゲを調べていたダリル。
　尻尾が徐々に大きくなっているのには早いうちに知ってはいたが、その尻尾がどのようになるか分からず詳しく調べようとしたところ……
一匹の爆弾トカゲの尻尾が爆発した。

「ロジックボム系のウイルスか！　ならば……」

　手早くワクチンプログラムを組んで行くダリル。

「ダリル、このプログラム送っても大丈夫だよね！？　送るよ！」

　ダリルの仕草で送っても平気なモノを送っていくルカルカ。

「みんな、ボス的なウイルスの正体は掴んだよ！　プログラム完成まで、ワーム系やジョークウイルスたちを破壊してて。ボスによけいな刺激は与えちゃダメだから」
「壁の精製とバックドア関係だが、これでよかろう？」
「……あぁ、平気だ。後は簡単な組み立てしかないから、ここは任せる」

　アクリトが被害を最小限にするためにウイルス拡散を防ぐ壁を作り、ダリルが並行して作業していたパソコンからパソコンへ踏み台のように乗っ取っていく、バックドアからのウイルスの発生源を調べるに必要な分業を終えたことを伝える。
　それを受けたダリルはバックドアを調べる為にワクチンプログラム構築をアクリトに引き継がせた。

「この俺から逃げられると思うなよ」

　時間稼ぎをする為に、数体いる爆弾トカゲ以外を以外を倒していく面々。
　それぞれの武器にはルカルカやリトからの支援であるワクチンプログラムが導入されている。

「飛行系ウイルスは墜落させろ！　地に落としてしまえば、一気に攻められるぞ」

　カルは上空を飛び交うウイルスを倒そうをそう指示を出す。

「ならば、わたくしの出番ですわね」
「俺も出番かな」

　アデリーヌは天のいかづちを、エースは裁きの光を放ち飛行系ウイルスを墜落させていく。
　落ちたウイルスには孫市のスナパーライフルと一益のハンドガンで倒していった。

「まだ残ってるわよ！」

　アデリーヌとエースの攻撃を避け、逃げ出したウイルスを見つけた彩羽はグラビティコントロールで動きを止める。
　そのウイルスはトマスの真空波で引き裂かれていく。

　飛行系がアデリーヌたちの手で倒されていく中、地上に残っているウイルスを倒していく他のメンバー。
　メルヴィナのディフェンスシフトとフェリスクのフォースフィールドの守りを受けて、ジョンのサイコキネシスによる拘束や
テノーリオのグレネードランチャー、カレンデュラのライトニングブラストで動きを止めていくサポート組。

「バランス崩せば、隙だらけです！」
「ありがとう！」

　サポート組の補佐のお陰で前衛たちはリアトリスのレジェンドストライク然り、芭柘美の急所狙い然り楽にウイルスを討ち取っていくことができる。
　別の場所ではドリルのサイコキネシスによる弾道の捻じ曲げと、子敬のライトブリンガーのサポートを受けながらミカエラは乱撃ソニックブレードで切り倒していく。

『みんな、ワクチンプログラムできたよ！』
『こっちから起動させる方法だから、ウイルスを一か所に集めて！』

　外部の指示を受けつつ、一か所に集めていくメンバー。

『ウイルスから離れろ！』

　ダリル作のワクチンと電脳支配により、爆弾トカゲ以外のこの場のウイルスは全て破壊された。

「しぶといね」
「だがこれで邪魔はいなくなった」
「全員でたたきつぶすよ」

　全員の視線が爆弾トカゲに向かう。
　爆弾トカゲの尻尾は今や赤く煙がたっている。

　デジタル世界のメンバーの手により、爆弾トカゲに総攻撃がかかる。


―――ジジッ……ドガーーーーン！！


　総攻撃が当たる前に全ての爆弾トカゲが次々に自爆したのだった……。
　距離も関係なく爆風に飛ばされて行ったメンバー。


「うわーーーーー！！」


「キャーーーーー！！」