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リアクション
「へぇ、さすが改装しただけあって結構面白そうなものが揃ってるわね」
セクシーな赤い水着を着た白雪 魔姫(しらゆき・まき)は、可愛らしい少女趣味のひらひらとした水着を着た高原 瀬蓮(たかはら・せれん)と共にプールサイドを歩いていた。
「ところで、瀬蓮はどれくらい泳げるのかしら?」
「えっと……泳げなくはないけど、そんなにいっぱいは泳げないかな?」
「それなら、のんびり楽しみましょうか」
そう言う魔姫に、瀬蓮は控えめに「あのね……」と口を開く。
「もし良かったら、泳ぎの練習もしてほしいな」
沈んでしまったりはしないまでも、ちゃんと泳げるか不安だと瀬蓮は言った。
「ええ、いいわよ。それなら、こっちの浅めのプールに行きましょうか」
魔姫たちは浅いプールに移動して、瀬蓮の泳ぎの練習をする事にした。
「こうやってプールサイドを掴んで、足を動かしてみて」
「こ、こう?」
瀬蓮はバタ足が苦手らしく、動かすうちに沈んできてしまう。
「まず、こうして体を浮かせて……」
魔姫が丁寧に教えると、少しずつ瀬蓮も体を浮かせたままバタ足ができるようになってきた。
「できるようになってきたよ!」
「ええ、そうね。上手いわ」
「魔姫ちゃんの教え方が上手いからだよ。ありがとう」
瀬蓮は満面の笑顔を浮かべた。
しばらく泳ぎの練習をした後、魔姫たちはアトラクションを巡りにきていた。
「ウォータースライダや流れるプールも人気だそうだけど、こういうスピード関係系のアトラクションって苦手かしら?」
「ダメってわけじゃないよ。でも、ウォータースライダーとかだと悲鳴は上げちゃうかも……?」
「それなら、流れるプールに少し行ってみましょうか」
魔姫たちは、流れるプールに入った。
「きゃー! すごく流れるよ!」
楽しそうに悲鳴を上げる瀬蓮に、魔姫も楽しくなって来る。
「一緒に流れるの楽しいね」
「ええ、そうね」
瀬蓮が楽しんでくれているのが、何より魔姫は嬉しかった。
しばらく流れるプールで泳いだ二人は、休憩のために売店にやってきた。
「あら、あれが人気のクレープかしら? 折角だし、食べてみましょうか」
「美味しそう! フルーツがたくさん入ってるね」
ニコニコと笑う瀬蓮と一緒に、魔姫はクレープを食べた。
「いろいろと泳ぎ方とか教えてくれてありがとう。また遊ぼうね」
クレープを食べる瀬蓮は、心の底から幸せそうな笑顔を浮かべていた。
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