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【第六話】超能力の可能性、超能力の危険性

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【第六話】超能力の可能性、超能力の危険性

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 一時間後 エッシェンバッハ派 秘密格納庫

「助かりましたよ。“猫”(カッツェ)――いえ、綾瀬さん」
 スミスが言うと、綾瀬は不敵に微笑む。
「貴方から聞かせてもらった『物語』。実に面白いものでしたもの。そして、その『物語』を完結させる上では、今のこの時点でどのシュバルツタイプも失うわけにはいかない。それを理解した上なら当然のことですわ」
「ありがとうございます」
「いえいえ。こちらこそ本当のことをお話頂き、感謝しておりますもの」
「これからもよろしくお願いしますよ。そうそう――」
 
 去っていくスミスが振り返ると、周囲から何者かが現れる。
 それは、ベリアルが予め待機させておいた使い魔たちだった。
 
「このようなことはしないようお勧めします。なにせ、私達は関係は信頼が大切ですので――」

 その使い魔たちは、すべてがスミスによって見事に調伏されていた。

「この使い魔たちはお返ししますよ。それでは」
 使い魔たちを解放すると、スミスは格納庫を後にした。