薔薇の学舎へ

波羅蜜多実業高等学校

校長室

葦原明倫館へ

インタビュー・ウィズ・コントラクター

リアクション公開中!

インタビュー・ウィズ・コントラクター

リアクション

49)ロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな)

「ロザリンドさんは、静香さんの恋人ということですけれど、
実際には『どのような関係』まで進展されているのかしら?
ぜひ、詳しく伺いたいわ。
できるだけ具体的に話してくださらない?」

テレサ・エーメンス(てれさ・えーめんす)
メリッサ・マルシアーノ(めりっさ・まるしあーの)の見守る中、
ロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな)は覚悟を決めた。

「こうなったら、私、いろいろ暴露といいますか……話をします」
「おおー!」
テレサが拍手する。
「まずは朝起きまして……」
ロザリンドは、1日の様子を延々と語る。
「朝は校長を迎えに行って
放課後まで講義の類が無ければ校長の護衛とか。
帰りも側で今日の出来事とかを話しながら家まで護衛とか。
お昼は、ご一緒できることがあれば、
一緒に食べたりとか。
そうです、お茶の時間もありますよね」
「デートのようなことはなさらないの?」
「デ……デイタイムに出かけたりは。
休日はたまに一緒に服を買いに行ったりとかしてますね。
静香さんはやっぱり、女の子らしいお洋服が好きで、……あ」
ロザリンドはふと気づいて言った。
「そして最近は何と、『静香さん』と呼ぶ回数が増えたりしたのですよ!
以前は、『桜井校長』だったので、
私も『静香さん』と呼ばないと、
『ロザリンドさん』ではなく、
『セリナ班長』とか、『セリナ先輩』と呼ぶ、と、言われてしまったこともありましたが。
あ、もちろん、冗談なんですけれども」
ロザリンドは、幸せをかみしめて言った。
「一緒に歩く時には手を繋ぐ事もたまにとか。
……そして」
「そして?」
「き、キスとかは……こ、今後頑張ります」
赤くなってうつむく。
「そういえば、この前温室でお花を見に行った時に……」

ロザリンドの話は止まらなかった。

日常のこまごまとしたエピソード。
ひとつひとつの出来事は、ほんのささやかなものだったけれど。
そのすべてが、いとおしい宝物であった。

「それで、そのとき、
廊下を校長が横切られて。
お互いに顔を見合わせて。
職務中だったので、会釈だけだったのですけれど、
その時に、お互いに微笑んで。
……そういうことが、あるのが、とてもうれしいんです」

「トッドの部屋、始まって以来の長時間放送でしたね」
「えっいつのまに?」
どうやら、ずっと話していたらしい。

「他の方にいただいた質問も、させていただきますね。
キュべリエ・ハイドンさんから。

もし地球とパラミタどちらかが滅んでどちらかを救えるのだとすれば
あなたが救うのは地球?それともパラミタ?
両方救うという回答ではなく二者択一でお願いします」

「前提そのものが違う気がしますね。
私達コントラクターは
『片方を救う』『両方を救う』レベルではなく、
救う救わない『それ以前の段階で阻止する』ことが役目であり、
そのために動きたいと思います」
落ち着いた表情で、ロザリンドは答えた。

「では、最後の質問です。
国頭 武尊さんからです。

契約者になる前は、地球で普通に学生やっていて
争い事なんかにゃ無縁だった人も居るだろうから敢えて聞くけどよ。
やっぱ、契約者になってその活動期間が長くなると
人を傷つけたり、時には殺めたりする事に、
抵抗感や不快感を持たなくなるのかね。
すっげぇ答え難い質問だと思うから、無視してもらっても構わないぜ」

「私も悩む事があります。
可能な限り戦闘力を奪う、捕縛するで動いていますが。
目的や誰かを守るために、傷つけたり殺めることも仕方が無いと考える時もできました。
ですが。
自分が怪我をしても治せばいいと簡単に考えること。
そして何よりそれを無意識に他の人にも当てはめて、作戦を考えることがある自分。
嫌だと思い反省することはありますね」

ロザリンドは、トッドさんに向き直り、言った。
「総括としてですが。
私達契約者は多少の力はあってもただの人です。
間違えたり、悩んだり、恋をしたりします。
常により良き自分を目指して行きたいと思う、人です」

ロザリンドに、大きな拍手が贈られた。

「今回はどうもありがとうございました。
たくさんの契約者の皆様にご出演いただいて、
とても楽しかったわ」
「トッドの部屋」契約者特集は、地球で大好評のうちに幕を下ろしたのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

森水鷲葉

▼マスターコメント

ご参加いただき、誠にありがとうございました。
リアクションの公開が遅れましたこと、大変申し訳ございませんでした。



2ページの「目次」より、各PC様のお名前とリンク一覧があります。
基本的には、どこから読んでいただいても大丈夫ですが、
シナリオ内の時系列はページの若い順からとなります。
(トッドさんやPCさんの言動などでエピソードがまたがっている場合もあります)



今回のシナリオでは、
皆様に「トッドさんの質問」を送らせていただき、
それに対してのお返事のアクションをいただくという構成でしたが、
私としても、とても楽しくマスタリングさせていただきました。
通常は、ガイドを発表してしまえば、
あとはアクションを待つばかりとなりますので、
今回は、こちらより、
プレイヤーの皆様に「質問=アクション」をお送りするような、
不思議な気持ちでした。

プレイヤーの皆様の掲示板でも、
活発なご質問のやりとりがされていて、楽しく拝見いたしました。
また、全員に質問いただいた方は、大勢の方にご回答いただいております。

どのページから読んでも問題ないように、
各ページで、その都度、質問を繰り返させていただいておりますが、
そのためにリアクション全体が長文となってしまっております。
何卒ご了承お願いいたします。



私信などくださった皆様、どうもありがとうございます。
全員にお返事ができず申し訳ございません。
こちらで、ご参加いただいた皆様すべてに、
再度、感謝の意を述べさせていただきます。
どうもありがとうございました。