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シャンバラ一武闘大会

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シャンバラ一武闘大会
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リアクション

 

第三回戦対戦表

 
 
『さあ、たくさんいた選手も、すでに二十九人にまで減っています。さらなる激戦の末、誰がこの場所に立っていられるのでしょうか』
 
結城奈津 …………………………………… ニーナ・ノイマン
大神御嶽 …………………………………… ゲブー・オブイン
ビュリ・ピュリティア …………………… 赤嶺霜月
鳴神裁 ……………………………………… 欠場
超娘子 ……………………………………… 佐々木弥十郎
日堂真宵 …………………………………… ベアトリーチェ・アイブリンガー
欠場 ………………………………………… 立川るる
緋山政敏 …………………………………… リゼネリ・べルザァート
鬼龍貴仁 …………………………………… アリアス・ジェイリル
真田幸村 …………………………………… キネコ・マネー
樹月刀真 …………………………………… ルース・マキャフリー
テティス・レジャ ………………………… 曹丕子桓
メイドちゃん ……………………………… 漆髪月夜
緋桜ケイ …………………………………… 欠場
フォン・ユンツト著『無銘祭祀書』 …… ミルゼア・フィシス
魔導書『複韻魔書』 ……………………… 欠場
 
 
第三回戦第一試合

 
 
『第三回戦最初の試合は、今まで幸運に支えられて戦わずに勝ち上がって参りました、ニーナ・ノイマン(にーな・のいまん)選手。対するは、結城 奈津(ゆうき・なつ)選手です。ニーナ・ノイマン選手、ゴチメイイエローのコスプレで登場です』
 チャイ・セイロンと同じゴスロリドレスを着たニーナ・ノイマンが、武舞台に駆けあがってきた。肩と胸元が大きく開いた黒のドレスで、腕には長手袋を填めている。スカートは膝丈で、後ろには大きなリボン結びが両端を長く垂らしていた。紙風船は、頭のミニシルクハットにつけている。
『対する結城奈津選手、すでにおなじみとなった派手なパフォーマンスで入場してきます』
「はははは、この試合も魅せてやるぜ、みんなー」
 観客の歓声を独り占めにして、結城奈津が両手を高々と上げる。
「観客にいい闘いを魅せようぜっ」
 結城奈津が武舞台中央に進み出てニーナ・ノイマンに言った。
「こちらこそ。全力でいかせてもらいますわ」
『さあ、いよいよ試合開始です』
「行くぜ行くぜ行くぜ!」
 まずはアピールだと、結城奈津がポーズをつけてニーナ・ノイマンを挑発する。
「リミッター解放、レベル2! パワージェネレーター・オールクリアー。……行きます! シャイニング・バースト!!」
 その間に確実に封印解凍したニーナ・ノイマンが、光条兵器である巨大な突撃槍ロード・オブ・クエーサーを構えた。そのまま、全力で結城奈津に突っ込んでいく。
「ちょっと待て、ちゃんと段取りが……」
 いきなりの決め技に、態勢を整えていなかった結城奈津が崩れた。ニーナ・ノイマンの槍の先が、結城奈津の仮面を斬り裂く。結城奈津の素顔が衆目に顕わになった。
「マスクマンが覆面を剥がれる……こんな屈辱!」
 結城奈津が天にむかって吼える。
「ふう……勝ててよかった。ちょっと……無理……しすぎてしまいましたわ……」
 結城奈津に一礼したニーナ・ノイマンが、ふらふらと武舞台を下りていった。
『勝負ありました。ニーナ・ノイマン選手の勝利です』
 
 
第二試合

 
 
『さあ、続いては、ゲブー・オブイン(げぶー・おぶいん)選手と、大神 御嶽(おおがみ・うたき)選手の対決となります』
「なんでえ、なんでえ、今度は男かよ。つまんねーぞ、たっゆんな女を出しやがれ!」
「ゲブー・オブイン選手、テンションが下がっているのか、怒りで逆にあがっているのか、よく分かりません。
 さあ、試合開始です』
「貴様、なんで頭をモヒカンにしねえ。モヒカン以外は男じゃないぜ」
『ゲブー・オブイン選手、独特の理論で大神御嶽選手を責めます。おおっと、言葉だけではありません。その肉体がみるみる攻撃態勢に変わっていきます』
「ただのバカではないですね。我、求むるは動かざる躰。律するにあっては、凝。縛鎖をもって、石となす!」
『大神御嶽選手、呪符を使ってゲブー・オブイン選手の動きを止めようとしますが……。ゲブー・オブイン選手、強力な煩悩でそれをはねのけた。そのまま、黒縄地獄を放ったあ。哀れ、大神御嶽選手、粉砕され……いや、違います。破壊されたのは式神です』
「炎扇!」
『おおっと、式神の背後から姿を現した大神御嶽選手、手に持った呪符で炎を生み出し、ゲブー・オブイン選手のモヒカンに火をつけた』
「うおお、俺様のモヒカンがあ!」
『ゲブー・オブイン選手、あわてて防火用水のバケツに走ります。勝負ありました、大神御嶽選手の勝ちです』
「危ねえ危ねえ。予備がなければ死んでたところだ。仕方ねえ。今度は観客席でおっぱいを探すか……」
 新しいモヒカンを頭にセットしたゲブー・オブインは、そのまま観客席に紛れていった。
 
 
第三試合

 
 
『続いての試合は、赤嶺 霜月(あかみね・そうげつ)選手対、ビュリ・ピュリティア(びゅり・ぴゅりてぃあ)選手です。
 さあ、試合開始です。
 赤嶺霜月選手、狐月【龍】の柄に軽く手を載せ、抜き打ちの構えです。
 対する、ビュリ・ピュリティア選手、空飛ぶ箒で空中に逃げました』
「逃がさん!」
『赤嶺霜月選手、レッサーワイバーンのを呼びます……が、その前にビュリ・ピュリティア選手がしかけた』
「ビリビリいくのだあ!」
『サンダーブラストが吹き荒れます。ああっと、これは運が悪い、赤嶺霜月選手、ググの腕輪が避雷針となったか、落雷の集中砲火を浴びました』
「こ、ここまでですか……」
『赤嶺霜月選手、ばったりと倒れました。ビュリ・ピュリティア選手の勝利です』
 
 
第四試合

 
 
『鳴神裁選手の不戦勝です』