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【おとこのこうちょう!】しずかがかんがん! 前編

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【おとこのこうちょう!】しずかがかんがん! 前編
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■□■2■□■ 未来の空京大学

一方そのころ、未来の空京、空京大学では。

アルメリア・アーミテージ(あるめりあ・あーみてーじ)が、敵情視察を行っていた。
「静香が可愛い子を一人占めしようとしている」と思い、
小ラズィーヤについてきたアルメリアだが、
勘違いに気づいて、未来を変えるために真面目に行動することにしたのだった。

アルバ・フレスカ達に不満を持っている人がいれば
接触したいと考えていたアルメリアだが、
「大学は学問の場! 役人の養成のためだけに存在するのではない!」と垂れ幕を掲げて、
ビラ配りをしている一団を見つけた。
「あ、なんだか、ある意味大学っぽいかも……。
 じゃなかった。
 ちょっと話を聞かせてもらえない?」
アルメリアに、ビラを配っていた青年は言う。
「空大は、十嬢侍の部下であるテクノクラートを育成するためだけの場所になってしまったんだ。
 そのために、学問はおろそかにされ、
 『役人の養成に関係ない』からと、研究資金もどんどんカットされてるんだよ。
 十嬢侍に従わない学生は放校処分にされているし」
「十嬢侍って、弱点とかはないの?」
「さすがにそれはわからないけど……。
 十嬢侍は、文字通り、一人一人が凄腕の侍でもあるんだ。
 並大抵のものじゃかなわないんじゃないのかなあ」
アルメリアは、今後も何か有益な情報がわかったら連絡してくれるように頼んで、
ふと考える。
(この人も、結構、美形だし、過去の世界では可愛いかもしれないわ。
 過去の世界で会えるといいんだけど♪)