葦原明倫館

リアクション

６　感謝！

　もうもうと黒煙を上げる飛空艇から、次々と護衛を受けてくれた学生たちが出てくる。彼らの活躍のおかげで、飛空艇は少々破損してしまったものの、品物も乗組員も無事だった。オーナーは彼らに感謝の言葉を述べ、出来うる限りの要望を承諾しようと心に誓った。
　自分が今こうやって地に足をつけているのも、滞りなくオークションを開催できるのも、すべて彼らのおかげなのである。空賊にも、不慮の事故にも立ち向かい勝利した彼らは、これからもたくさんの人々を救っていくことだろうと、オーナーは強く心に思うのであった。