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第一章 ツッコミ五人衆

 物部 九十九(もののべ・つくも)が憑依した鳴神 裁(なるかみ・さい)が登場。

「はーい、みんなー!
 カオスなリアクションがはっじまるよー☆
 読者のみんなは部屋を明るくして、
 周囲に人がいないか確認して、
 常識を捨てて、
 空気を読んで、
 細かいことは考えないで、
 笑いすぎに注意して読んでね♪」

 ぴょこんと一礼して、去る。



 空京。
 繁華街を見下ろす高地に、五人の人影。

「圧倒的なフリーのツッコミ不足!」
 日比谷 皐月(ひびや・さつき)が苦悩の表情のまま拳を固める。
 そう、怨霊のせいでボケが蔓延したこの空京内では、ボケに対するツッコミの絶対量が足りていなかったのだ!
「嘆くんやない。そのために、オレらがおるんやないか」
 自分自身に言い聞かせるように、瀬山 裕輝(せやま・ひろき)が呟く。
「わしも、微力ながら一肌ぬぐぞ」
「あぁあ、もっと……」
 アキラ・セイルーン(あきら・せいるーん)を踏みつけているのはルシェイメア・フローズン(るしぇいめあ・ふろーずん)
 手にはセレスティア・レイン(せれすてぃあ・れいん)から渡された光状兵器、ハリセン。
「うほっ、いいボケや」
 腰を振りつつ、蚕 サナギ(かいこ・さなぎ)が一人漲る。
「まあ、アレだろ。要はひたすらツッコめばいいんだな」
「あたいに任せるでござる」
 湯浅 忍(ゆあさ・しのぶ)はゆる族のロビーナ・ディーレイ(ろびーな・でぃーれい)を抱える。
 どうやらこれが彼のツッコミ道具らしい。

 彼らこそ、ツッコミ五人衆!

 冷静と熱血のツッコミ、日比谷 皐月。
 ハリセン大魔女王、ルシェイメア・フローズン。
 マンボのリズムで蚕 サナギ。
 数打ちツッコミの瀬山 裕輝。
 グダグダ系ツッコミ、湯浅 忍。

 ツッコミ五人衆が行く!