葦原明倫館

リアクション

「私が判決を下そう」
　鋭峰が契約者たちの中央に立つと、皆の意見をまとめた上で、零に対する罰を可決した。
「――この男には、永遠の苦痛を与えるものとする」


　零はいちど魂の状態にされると【カタストロフィ】をかけられた後、魔石のなかに封印された。
　魂を崩壊へと導かれた彼に、反逆する気力など、もはや残されていないだろう。
　永遠に生きる――。皮肉にも、零の願いはこうして叶えられることになった。
　魔石のなかで、終わらない苦痛を味わいながら。