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秋葉原四十八星華討ち入り

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秋葉原四十八星華討ち入り

リアクション

■□■3■□■ いつもの感じなつぁんだと「冬の女王」

「はーははははは!
いつのまにか優勢になってるじゃないか!」
勝ち誇るつぁんだだったが、3メートルの男が迫る。
ジャジラッド・ボゴル(じゃじらっど・ぼごる)であった。
「アイシャが女王に即位したら、シャンバラの地祇もパワーアップするだろう。
これが、つぁんだをシメられる最後のチャンスかもしれないからな」
「え、何を言ってるんだ!?」
「最近目立ってないミルザムがカンナ殺害犯だ!」
「は?」
「最近影が薄くなってきた焦りで、ミルザムはカンナを殺害したに違いない。
一時期は女王に一番近いNPCだったのに、アイシャにとってかわられたので
カンナを殺したんだ。そうに違いない」
「いや、環菜殺した犯人もうわかってるし、別のシナリオで」
「だがしかし、このシナリオのガイド発表時にはわかっていない。
つまり、複数の未来があり得るということだ。
オレはパラレルワールドを経験した。カンナが生きている未来をな」
「何言ってんの?」
「というわけで、カンナ殺害犯であるミルザムと同郷のつぁんだも同罪だ!
それが嫌なら自首するんだな」
電波発言をするジャジラッドは、さらにいろいろつぁんだをそそのかそうとしていたが。
高島 真理(たかしま・まり)が、
源 明日葉(みなもと・あすは)南蛮胴具足 秋津洲(なんばんどうぐそく・あきつしま)敷島 桜(しきしま・さくら)と一緒に
つぁんだを取り囲んで殴り始めた。
「秋葉原四十八星華を結成させたのはつぁんだだと!?
キミ、何もしてないじゃない!
キャラクエの依頼人やってただけでしょ!
他にも『パラミタジャンボ』とか、
ざんすかより本来地味なポジションのはずなのにいい気になってんじゃないわよ!
ざんすかはつぁんだはボイスドラマに登場してたのに、
自分が登場できなかったことも気にしてるはずだから、
もっと目立たないように自重しなさい!」
「ぎゃあああああ」
「って、何言ってやがるざんす!」
「きゃあああああああ」
真理と明日葉と秋津洲と桜は、ざんすかにラリアットでまとめてぶっ飛ばされた。
「地祇は別にパワーアップしないざんす!
シャンバラ人しか強くならなかったざんす!」
「なぜ、そんな未来を見てきたようなことを!?」
ジャジラッドも、ざんすかにぶっ飛ばされた。

★☆★

そこに、小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)が現れて、つぁんだに言う。
「相変わらず腹黒いというか、こずるいことを考えてるでしょ!」
「え、今、僕ボコボコにされてるんだけど!?」
「健全な精神は健全な肉体に宿るのよ!」
美羽は話を聞かずにつぁんだを立たせると、
キラコーズに言う。
「正義の地祇つぁんだが、セクハラおやじ
……もとい悪党キラコーズ・ケノスを成敗してやるわ!」
「ええっ!?」
美羽は、つぁんだを先頭にしてバーストダッシュをする。
「やめるんだ、ぎゃああああ」
「な!? 突っ込んでくるだと!?」
「必殺! つぁんだアターック!」
美羽は、つぁんだごとキラコーズをぶっ飛ばした。
「蒼空学園のアイドル、小鳥遊 美羽は、秋葉原四十八星華にも負けないわ!」
美羽はつぁんだとキラコーズの上に立ってポーズを決める。

★☆★

「な、なんで味方にひどい目にあわされるんだ……」
なんとか逃げ出したつぁんだだが。
「パラミタ撲殺天使、降臨ですぅ/降臨だよ/降臨ですわ」
メイベル・ポーター(めいべる・ぽーたー)
セシリア・ライト(せしりあ・らいと)
フィリッパ・アヴェーヌ(ふぃりっぱ・あべーぬ)が現れた。
「ぎゃああああああ」
メイベル達は、逃げようとするつぁんだを捕まえる。
「百合園の勢力下であるヴァイシャリーで、
他校生に活躍されては撲殺天使の名誉丸つぶれですぅ」
「だからってなんでキラコーズに味方するんだ!
セレスティアーナがセクハラされたんだぞ!」
「別に龍騎士がはったおされるのは問題ないのですぅ。
つぁんだと撲殺天使の関係は獲物と狩人。
撲殺天使は正義の味方でも悪の手先でもなく混沌の使徒。
撲殺対象がいる限り、地の果てまでも追い詰めて撲殺するのが撲殺天使なのですぅ」
「り、理不尽だ!」
「撲殺天使はかき回すだけの存在だから、龍騎士の側につくのだ。
例え振り回した先に味方がいても気にしない、気にしない」
「撲殺天使は『汝が欲するところを為せ』ですので」
「ぎゃああああ」
メイベルとセシリアとフィリッパは、つぁんだを撲殺した。
「ノルマはとりあえず達成ですぅ。
今回の狙いは、騎沙良 詩穂(きさら・しほ)さん、あなたですぅ!」
メイベルは、つぁんだの血を飛び散らさせつつ、野球のバットで詩穂を指し示す。
「【サブミッション☆魔法少女】騎沙良詩穂さん。
あなたとは、いつか雌雄を決しなくてはと思っていました。
天に二日はなく、地に二王はなし。
野球のバットと関節技、どちらが強いか、勝負ですぅ」
「なんですって! 詩穂も、挑まれた戦い、拒むわけにはいきません」
詩穂が、ファイティングポーズを取る。
「これが、野球のバットの力ですぅ!」
「野球のバットが野球のバットするとき、野球のバットだよ!」
「一心不乱に撲殺ですわ!」
「くっ……」
多勢に無勢のため、メイベル達の勝利かと思われたが。

「ポータラカへの修学旅行、すごく楽しみにしてたのに……
みんな、俺を置いて行きやがって……許せん……許せん」
緋桜 ケイ(ひおう・けい)が、怨念で絶対闇黒領域により、闇の化身となって襲いかかってきたのだった。
「オレモ コウジョウヘイキ ホシカッタヨ……」
下位吸血鬼だからなのか、ケイは噛みつき攻撃をしてくる。
「メイベルガ ボクサツシタカラ つぁんだモ ツレテイッテモラッタノニ……」
「別に僕は行きたくて行ったわけじゃな……ぎゃあああ」
メイベルは、つぁんだを盾にしてケイをかわす。
「普段、真面目な人がブチ切れると恐ろしいという見本ですぅ」
「撲殺天使は常に混沌の使徒だから、いつも恐怖をまき散らしてるけどね」
「立ちふさがるものはすべて撲殺するのが撲殺天使。迷わず撲殺ですわ」
「まだ決着はついていませんよ!」
かくして、暴走ケイと、撲殺天使と、サブミッション☆魔法少女の血みどろの争いが始まった。

★☆★

北郷 鬱姫(きたごう・うつき)は、つぁんだがひどい目にあうのをずっと観察していた。
(弄られてるつぁんだを見ていると胸がキュンと……あぁこれが恋?)
鬱姫は、ほとんど死にかけているつぁんだにヒールをかける。
「うう……。
君、なかなか使えるじゃないか。
今から僕の護衛に……がふうううううう!?」
「なんですか、そのエラそうな態度は」
鬱姫は、つぁんだをぶん殴ると、撲殺天使達の方に放り投げた。
「ひぎゃあああああ」
「立場というものをわきまえてください」
鬱姫は、さらに撲殺されるつぁんだを見て言う。

「やめるのだぞよ!」
そこに、音楽が流れて、冬の精霊、「冬の女王」と、
三笠 のぞみ(みかさ・のぞみ)ティティナ・アリセ(てぃてぃな・ありせ)のユニットが登場する。
秋葉原四十八星華のライバルのアイドルユニット結成であった。
「第三勢力は貴族のたしなみだよね」
「女王、かわいい子達にセクハラしている龍騎士を放置していていいのですか?」
のぞみと、マネージャーの沢渡 真言(さわたり・まこと)が言う。
かわいいもの好きで、アーデルハイトを誘拐……ただし本人の許可を得て……したことのある、
「冬の女王」は、秋葉原四十八星華も好きに違いないと考えて誘った二人であった。
「そのとおり!
かわいい子達が殴りあっても何も生まれないぞよ!
今倒すべきは、キラコーズ・ケノス!
のぞみ、ティティナ、わらわ達の歌で、目を覚まさせるぞよ!」
「うん、きっと、屋敷に火をつけるとか言う人がいるに違いないから、
女王の吹雪の魔法で対抗して!」
のぞみは、アイドルコスチューム姿で、ダンスの振り付けを担当しつつ言う。
「お姉様が何かお歌を歌いながら、セクハラ魔を退治するとおっしゃってましたわ。
嫌悪の歌で、皆さんのやる気もばっちりですわ!」
ティティナは、アイドルコスチュームにニーハイブーツを履き、
赤紫色の必殺の薔薇を髪飾りに、嫌悪の歌を歌い始める。

「ソ、ソウカ。
オレハ オレハ……」
ケイは、「冬の女王」とのぞみとティティナの吹雪と歌で、改心し始めていたが。
「撲殺ですぅ」
「どのサブミッションがご希望ですか?」
「ぎゃああああああ」
ケイは、あっというまに倒されるのだった。
「ライネンハ オレモ ツレテ……」
そのまま、ケイは光に包まれて昇天してしまう。

「と、そういえば、当初のここに討ち入りした目的は、キラコーズを倒すことでした」
詩穂も、気付くが、その隙にメイベル達に撲殺されてしまう。
「撲殺を目的としている私達に当初のまともな目的を思い出した時点で雌雄は決したのですぅ」
「く、もっと混沌を極めなければなりませんね……」

「女王ー、なんだか、あまり事態が好転していないように見えるけど、
きっと気のせいだよね」
「あきらめないで、歌い踊り続ければ、きっと届きますわ」
「その通りぞよ!」
のぞみとティティナと「冬の女王」が言う。
「あ、屋敷が凍りつき始めました」
真言は冷静に吹雪の魔法の被害を観測していた。
「町を一個、冬にしてしまったことのある女王の力なら、
きっとこのパワーインフレに対抗できるはずです」
「うん、真言、
あたし達がパワーインフレを助長しているというのも
きっと気のせいなんだね!」
真言とのぞみは口々に言う。