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リア充密告作戦

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リアクション

 第1章 リア充を撲滅せよ

■□■1■□■ 【ナンパバカ】のマッチポンプ作戦

リア充密告パーティー開催の少し前。

鈴木 周(すずき・しゅう)は、ニヤニヤしながらポストに手紙を投函した。
手紙には、こう書かれていた。

「蒼学の鈴木周という男がリア充なので密告するぜ。
参加したシナリオのリアクションというリアクションで
片っ端から女の子に声をかけてはモノにしちまってるらしい。
それこそ手当たり次第って感じでもう恋人が何人もいるらしいぜ。

純粋な善意から、奴を告発させてもらった。
だから、この密告への報奨金はいらねぇぜ。
その分の資金で、一人でも多くのリア充を討伐してほしい。

正義の紳士より」

「ふっふっふ。
これで、俺は女の子達からリア充と認識され、モテモテになるに違いない!」

周の中で、「リア充=女の子にモテる奴」という勘違いが発生しており、
妄想を書き連ねた手紙でマッチポンプを行おうという作戦であった。

「撲滅とか言ってるけど、多少冷やかされるくらいだよな。
むしろ、祝福のようなものだろ。どんとこいだぜ!」
さらに、リンチについても都合よく解釈していたりする。

「これで、パーティー会場に行けば、
女の子達から逆ナンされまくること間違いなしだぜ!
ひゃっほう!」
かくして、周はヴァイシャリーへと向かって行ったのだった。