空京大学

リアクション

第11章　求められる新たな作戦

「もうそろそろ、一輝の飛空艇の燃料が切れそうな頃ですわね」
　ローザ・セントレス（ろーざ・せんとれす）は小型飛空艇のエンジンをかける。
「太陽の方向はこっちね」
　小型飛空艇のハンドルを握り、コレット・パームラズ（これっと・ぱーむらず）もエンジンをかけた。
「行きますわよ！」
　彼女たちは硬度を合わせて施設へ進む。
「来たか、戻るぞ」
　コレットの横に一輝が飛空艇をつける。
「撤退するのね」
「了解しましたわ」
　ディフェンスシフトで盾となり、ローザは銃弾を爆炎波で防ぐ。
「それじゃあ、またくるかも？」
　ゴースト兵の群れに向かってコレットがバニッシュを放ち、片手をふりふりと振った。
「やつらがだんだん俺の作戦に対応してきたか。次はもっと工夫しないとな」
　別の作戦も考えねばと、一輝は島を離れた。