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聖服機甲バスガイガー!

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聖服機甲バスガイガー!

リアクション

「貴殿! バスガイガーか!?」
 怒りを露にしている四石 博士(しこく・ひろし)がモヒカンを引き連れてやってきた。
「はい、そうですが?」
 中原 鞆絵(なかはら・ともえ)がおっとりと答える。その答えを聞いてさらに博士が怒りを露にする。
「おのれ……許さんぞ! バスガイガー!」
「はい? あたしが何かしましたか?」
「我輩は団員の勧誘をしていただけだというのに……貴殿等バスガイガーは我輩の頭をしこたま殴りおって! 許さんぞぉ!」
「はぁ……、あなたは誰なのですか?」
「うむ、よくぞ聞いてくれた!」
 その言葉を聞いてよく言ってくれたとばかりにかっこつける博士。
「我輩は悪の組織ホワイトクロウ団長、地獄博士……以後お見知りおきをっ!!」
「そうですかぁ……」
 かっこよく決めている博士に対しおっとりと答える鞆絵であった。どうやらそれが悪かったらしい。再び怒りに打ち震える博士。
「ぐぬぬぬ……。えーい、お前達やってしまえ!」
「おうよ!」
 博士の言葉にモヒカン達が鞆絵へと襲い掛かる。鞆絵も薙刀を構える。
「あらあら、危ないですよ」
 だが、薙刀は使わず、襲い掛かるモヒカン達の攻撃を軽々とかわす鞆絵。
「ちっ! ちょこまかと!」
「ふふふっ、当ててごらんなさい」
 楽しそうにモヒカン達を翻弄する鞆絵であった。

「あれ?」
「どうかしましたか?」
 そんな鞆絵がモヒカン達と戦闘しているところに通りかかったリカイン・フェルマータ(りかいん・ふぇるまーた)空京稲荷 狐樹廊(くうきょういなり・こじゅろう)
「あ、やっぱりトモちゃんだ」
「おや、本当ですね。楽しそうですから、放っておいても問題ないでしょう」
「いやいや、多勢に無勢でしょ!? 助けるよ!」
「ふぅ……分かりました。いきましょう」
 狐樹廊はため息をつきつつリカインの後に続く。

「ちっくしょう! なぜ当たらん!?」
 そして未だに攻撃が当たらない鞆絵。
「太刀筋が甘いですよ」
「トモちゃん!」
「あら、リカさん」
「助けにきましたよ」
「狐樹廊さんも」
「援軍か……。なら我輩もとっておきを出そうかの!」
 博士の合図と共にハトが一台のバイクに乗って現れた。
「やっと俺様の出番だな!?」
「さぁ、行くのじゃ! 怪人 ポッポルタン(かいじん・ぽっぽるたん)!」
「任せとけ!」
「ここは私達が引き受けます。トモちゃんはあちらをお願いします!」
「分かりました」
 モヒカン達をリカイン達に任せ鞆絵はポッポルタンと対立する。
「はやぶさバス……おのれ、肉食に幅をきかせてたまるかぁ! 平和の象徴、検閲バスが絶対だ! はやぶさバスなど俺様が許さん! ぶっ潰してやる!」
「あらあら、穏やかではないですねぇ」
「うるさい! まずはお前からだ!」
 ポッポルタンが鞆絵との間合いを一気につめる。
「ふん!」
 ポッポルタンの右ストレートを華麗に避ける鞆絵。
「良いパンチですが、その程度では当たりませんよ?」
「まだまだ!」
 ポッポルタンは負けじと連続パンチを繰り出す。
「食らえ! 平和の象徴パンチ!」
「……っ!」
 回避できなかった渾身のパンチを薙刀で受け止める。
「どうだ!?」
「やりますね……ならあたしも本気でお相手しましょう」
「来い!」
 鞆絵はスキル「ヒロイックアサルト」を発動。外見年齢が高い鞆絵だが、ヒロイックアサルトを発動すると同時に若返る。そして、一気に間合いを詰める。
「なんだと!?」
「行きます! 八相薙ぎ!」
 スキル「チェインスマイト」の如く華麗なる連撃でポッポルタンを斬り刻む。
「ぐはぁ!! や、やるじゃないか……。俺様の、負けだ……。今回は負けを認めよう。だが、俺様は諦めないぞぉぉぉぉ!!」
 そういうとポッポルタンは倒れると同時に爆発した。
「なんと! ポッポルタンが倒されたじゃと!?」
「こちらも終わったよ」
「手間取りましたが……」
「残りは、あなただけです」
 鞆絵は薙刀を構える。
「き、今日は貴殿等に華をもたせるとしよう! さらばじゃ! ハーッハッハッハッハ!!」
 歩が悪いと悟った博士は捨て台詞を残してものすごい勢いで逃げていった。
「早かったわね……」
「えぇ。では、終わりましたし、戻りましょうか」
「こちらも戻るとしましょう」