リアクション
いつの間にか雪は止み、夜空を照らす月明かりの下、アシハラビッグフットとアシハラザルの行列が、山道を進んでいく。
「助かった……ウチも風船屋も、助かった……いや、ちがう……また、皆に助けられたんや……」
振り返った音々の目に映ったのは、明かりの点ったかまくらと、閑散とした旅館。
戦闘による破壊は免れたものの、併設露天風呂の仕切りのように、猿たちに壊された部分は多い。残されたポンシュー罠の撤去と、徹底的な掃除も必要だろう。
しかし……、
「ともかく、今回も、皆のおかげで乗り切れたんじゃ。こんくらいのことで、へこんどったら、罰があたる。ウチ、がんばる……お母はんの残してくれた風船屋、立派に立て直してみせる!」
力強く誓う音々に、皆は、惜しみない拍手を送るのだった。
はじめての方も二回目の方も、ご参加ありがとうございました。ミシマナオミです。
今回も、皆様のアクションのおかげで、楽しくリアクションを書くことができました。
皆様にも、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
また、近いうちにお会いできますように。