リアクション
エピローグ
後日談。そして結果報告。
テロリストによるホテル占拠事件は無事解決。
人質は、ローザマリア・クライツァールが手引きをして突入した、国軍及び空京警察の特殊部隊が無事に保護。数名、ケガ人がいたが、どれもガラスの破片をかぶった、程度の軽傷だった。騎沙良詩穂のナイフやフォークによるケガも、特に異常はなし。数日安静にすれば治る、とのこと。
テロリストについては、名も無い傭兵集団だったことが、テロリストのリーダー、ナターシャによる供述で明らかになった。テロに加担していたドクター・ハデスとそのパートナー達については、逃してしまった為、詳しい情報は分からない。現在、詳細を調査中。
「ふぅ、これでいいかしら」
今回の事件について、レポートを書いていたリカインはラップトップPCのキーボードから手を離す。
「結局、黒幕らしい黒幕はいなかったけれど、まぁ無事解決して良かったわね」
「いえ、まだ終わってはいませんよ。リカイン」
狐樹廊はぼそりと呟く。
「……あの白衣の……、ハデスって男の事?」
「えぇ、今回は逃しましたが、次に遭うことがあれば、今度こそ逃しません。殺してでも捕まえます」
「殺してでもですか」
「殺してでもですよ」
リカインは少しため息をつく。
「まぁ、そうね。次遭ったら、その時こそ捕まえましょ。いずれまた出遭うこともあるわよ。それまでは束の間の平穏な生活を楽しみましょうか」
そうして、今回の一連の事件は幕を閉じた。
初めまして、こんにちは、こんばんは。GMの燐音と申します。
今回はシナリオに参加していただき、ありがとうございました。皆様のアクションのおかげで、楽しく執筆させていただきました。
今回はテロリストによるホテル占拠事件、ということでありまして。お気づきの方もいらっしゃったかもしれませんが、某アクション映画の影響を大きく受けているわけでございます。
あの映画のシリーズが、わたくし大好きでございまして。最新作のDVDも数日前に購入してしまったわけですよこれが。今度また、この映画の影響を受けたシナリオを書かせていただくかもしれません。
それでは、またお会いできる時を楽しみにしております。
今回は本当にありがとうございました!