リアクション
第8章 名残時5
花火を見ながら晩酌。
そんな大人の時間をすごすのはルカと真一郎。
「タシガンの島には色々な場所があるのね。
私の夢はパラミタ全土の踏破だけど、シャンバラだけでもまだ知らない所ばかりだわ」
「やっぱり広いな、この世界」
和風部屋に備え付けの縁側で、ゆったりと空を見上げる。
「なぁに、真一郎さん?」
彼の手招きに従い、あぐらの上にちょこんと座るルカ。
彼女が座った瞬間に真一郎の逞しい腕が体に回される。
ルカの耳たぶをはむはむさせながら、真一郎は話を続ける。
「俺はシャンバラで何かを成し遂げる事が出来れば、ルカルカ。
お前と一緒になりたいと思ってる。 けどよ……男にゃ我慢の限界もあるんだよなー」
そして真一郎の手は、彼女の浴衣の中に滑り込んでいく。
「ほえ!? 真一郎さん!?」
「なぁルカルカ……ちょっと先に、お前をもらってもいいか?」
「………優しくしてね…?」
「わりぃ。 それは少し自身ねぇわ」
こうして最終兵器と呼ばれる彼女は1人の女となった。