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2024夏のSSシナリオ

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2024夏のSSシナリオ

リアクション

 一日の忙しさがすっかり落ち着いた、夜。
 御神楽 陽太(みかぐら・ようた)御神楽 環菜(みかぐら・かんな)は、自宅で二人っきりの時間をゆっくりと楽しんでいた。
 昼間何かと忙しく過ごしている陽太と環菜。
 今日も陽菜が眠った後、二人の穏やかで幸せなひと時を過ごしていた。
「環菜、今夜は王様ゲームをしてみませんか?」
 ソファで寄り添っていると、陽太が提案をした。
「二人きりで?」
「そうです」
 面白そうに了承した環菜と陽太は、「王様」と「1番」のくじを作った。
「「王様だーれだ?」」
 陽太と環菜は顔を見合わせて、小さく微笑んだ。
 くじを引いた時点で、どちらが王様かは分かるのだから。
「私ね。それじゃ……一番の人が、王様に微笑みかけます」
 環菜に幸せそうな微笑みを見せる陽太。
「ちょっと恥ずかしいですね」
 そう言いながらも、幸せそうだ。
「それじゃあ、次行きますよ……」
 再び、くじを引く。
「「王様だーれだ?」」
 今度は、陽太の方が若干楽しそうな笑顔を見せた。
「俺ですね。……一番の人が、王様の手をギュッと握って微笑みます」
 環菜は陽太の手を両手で包み込むと、少しぎこちなく微笑みかけた。
「……思ったより、恥ずかしいわね」
 命令をやり返されて、少し環菜は頬を赤らめた。
「ふふ。次、行きましょうか」
 陽太と環菜は、ソファで寄り添って王様ゲームを続けた。
「一番の人が王様に……最近、子育てに、仕事にと忙しいですが、何か辛いことがあったら、すぐに伝えます」
「もちろんよ。……大丈夫、あなたがいるもの」
 どちらともなく微笑み合って、陽太と環菜は命令を出す。
「一番の人が、王様に膝枕して頭を撫でてくれます」
「一番の人が、王様に頬ずりしてくれます」
 少し照れながらも、お互い、命令を行った。
「そろそろ、ラストにしましょうか」
 最後のくじは……陽太が王様だった。
「……一番の人が王様に、王様への愛情の大きさに比例した情熱的なKissをします」
「もう……」
 少しだけ環菜はイタズラっぽく微笑んだ。
 そのまま、キスをして……二人の唇が離れたのは、だいぶ時が経ってからだった。