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第四師団 コンロン出兵篇(第2回)

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第四師団 コンロン出兵篇(第2回)

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 ここで少々時間は戻り、場所は本校にと飛ぶことになるが……イコンだけでなく、次々と各種兵器が第四師団に投入されることになっていく経緯。
「20mm機関砲1門あるだけでも、契約者でない者も空の魔物や地上の魔物、それに龍騎士等に対してもそれなりに、戦えます! これからの戦いのためにも、そして前線で戦う将兵のためにも対空兵装等の重火器・兵装の陳情をどうかお聞き入れ願いたいのです……!」
 その陳情を行っている教導団員の一人は、犬神 狛(いぬがみ・こま)
「今後の戦いのためにも、前線で戦う将兵達のためにも、できる限りの重火器を揃えて負担を減らしてもらいたいのです……!」
 そう、強調する。
「ムウ……」金 鋭峰(じん・るいふぉん)校長の、それに対する答えは――
「な、何と。ではすでに」
「出兵の数日前、騎凛の方から話があった。しかしあの女が兵器などというものを知る筈もない。聞けば、鉄心なる者が和服などを着ているわりに重火器の必要性をじっくり騎凛に説いていたそうな」
「……」犬神はひと呼吸おき、「して、重火器は、重火器はどうなのじゃろう?!」
「? じゃろう……?」
「し、しまったつい」犬神は何故か通常時の口調になっている老人調の語尾になってしまった。
「重火器は」
「!」
「これより出立する、第四陣にてコンロンへ運ばれる!」
「!!」
「犬神 狛よ。ちょうど良い所に来た。貴官に新たな任務を命じる。
 うむ。貴官をその重火器担当者に任命する。兵器は、かつて第三師団で試作されていたもの等も含む」
「は!」
「フラン・ロレーヌという海軍への編入生がいる。可愛くカッコいい少女だ」
「はぁ……」
「彼女と共にこの任に就いてもらう。……。いいなぁ犬神、貴官」
「は、はぁ?」
「しかし。最終的には貴官はクィクモへ、フランはクレセントベースへそれぞれ、兵器を運ぶことになるぞ。くれぐれも、敵に奪われぬよう。よいな!」
「は、はっ!」よっしゃぁぁ、やったぞい、くっふっふっわしの出番じゃわい、犬神はガッツポーズを決めた。
「……何をしている。早く行かんか」
「はっ、はぁぁ」